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俳句 楽園のリアリズム(パート6-その2)

 今回の前半では詩を読んだりするだけで途方もない喜びの感情を味わうことのできたひとの、もうひとつの理由でもある夢想の楽天主義を感じさせてくれるような言葉を、私の「バシュラール・ノート」から拾ってみました。
 夢想とは本来、自由で、だれにでもできる気楽な行為なのだと教えてくれて、しかも人生最高の喜びを私たちに体験させてくれるバシュラールの夢想のオプティミズムって、ほんとうに、すごい。
 

 私の作品とは直接関係ないのですが、人生の残り時間がまだたっぷりあってちょっと欲張ってみようかなと思われる方には、1、2年つづければどうにかなると思いますが、短歌を味わうためのトレーニングをすることをここでおすすめしておきます。万葉集、古今集、新古今集、なるべく分厚い短歌用語辞典みたいなもの(これは徹底的に読みこむ)あとは鑑賞書の類を10冊以上。それに私も愛用した短歌にでてくる漢字にも強くなることが期待できる「現代俳句読み方辞典」(博友社)とか。これだけでも、塚本邦雄は無理だとしても、ご自分の現在の語彙力にそれらをどれほどプラスすることできたかにもよりますが、10首のうち8首か9首は十分に味わえるようになるのではないかと思います。それでも分からない短歌はその段階では縁がなかったと思えばいい。そのあいだに私のこの作品も読みつづけていただけたならまさに鬼に金棒です。
 はじめのうちはパート6までの前半で短歌を読むときにも役立つ詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚を俳句のポエジーに養ってもらいながら、そうして途中からは、後半で登場するふつうの詩を味わえるようにもなるでしょうし、全33作をくりかえし活用していただきながら。もちろん詩や短歌をそれなりに味わえるようになったとしても、いつまでも並行して私の作品も(それまでに本になっているとうれしいのですが)読みつづけていただけたなら、さらにその喜びをレベルアップしてさしあげられるはずです。
 
 ふつうの詩とちがって手軽に、それを書いた人間のなつかしくて愛すべき〈人生の時〉を、ふつうの詩とちがって手軽に追体験させてくれる短歌は、この人生をさらに味わい深いものに変えてくれるのではないかと思います。
 
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