表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

だから言ったでしょう。

最終エピソード掲載日:2026/04/22
天啓の巫女メリザンド・ラーゲンフェルト伯爵令嬢は、婚約者である第二王子に七年のあいだ災厄の予言を届け続けてきた。全三十七通。すべて「虚言癖の戯言」として焚書され、とうとう断罪場で婚約破棄を宣告される。
 彼女は涙ひとつ見せずに一礼し、七年分の予言目録を差し戻して退出した。直後、城の大時計が止まり、王家の財宝庫から煙が上がる。すべて、彼女が警告していた通りに。

 議場の扉の向こうには、一人の男が待っていた。七年前、彼女が十五の春に書いた一枚の予言書によって命を救われて以来、誰にも知られぬまま彼女の字を集め続けてきた、隣国アスカニア帝国の若き皇帝である。
 七冊の手帳。五年前から注文されていた彼女の靴。そして——焼かれたはずの予言書三十七通は、実は司書ギルドの謄本として、王都の公文書庫にすべて保存されていた。

 これは、ずっと信じてもらえなかった予言者が、ようやく自分の言葉で手紙を書き始めるまでの話。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ