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婚約破棄ですか? 残念、その手順はあなたが削りました 〜前世法務の「破談屋」令嬢、契約書で悪徳貴族を裁いたら冷徹王弟殿下に溺愛されました〜

作者:他力本願寺
最新エピソード掲載日:2026/07/19
「私は真実の愛を見つけた! ゆえに、ヴィオラとの婚約を破棄する!」

王立公証院の公開調停室で、婚約者を侮辱しながら一方的な婚約破棄を宣言した伯爵令息。

しかし、婚約契約説明係のレティシアは、彼が半年前に署名した書類を静かに取り出した。

「残念ですが、あなたは円満に婚約を解消するための手順を、ご自身で削除されています」

前世で大企業の法務部に勤務し、契約書を読まない者たちの尻拭いを押しつけられた末、過労死したレティシア。

伯爵令嬢に転生した今世でも、「最初から破談の話をする不吉な令嬢」「破談屋」と嫌われながら、婚約契約に潜む危険を説明し続けていた。

持参金を狙う婚家。
不都合な条項を削らせようとする貴族。
愛を口実に婚約者を支配する男。
説明を省き、問題が起きれば部下に責任を押しつける上司。

レティシアは契約書と記録によって彼らの嘘を暴き、虐げられていた令嬢たちを守っていく。

そんな彼女の働きを誰よりも正しく評価したのは、王立公証院総裁を務める冷徹な王弟ノアだった。

「今日から君は、私の直轄だ」

理不尽な苦情から守られ、仕事を減らされ、特注の椅子や甘い菓子まで与えられるレティシア。

これは完璧な労働環境改善――のはずなのだが、どうやら王弟殿下の庇護と執着は、上司が部下に向ける範囲を大きく超えているらしい。

契約書は、人を縛る鎖ではない。
弱い立場の人を守り、愛する二人が誠実に生きるための盾である。

前世法務の転生令嬢が、契約を軽んじる貴族たちを証拠と手続きで黙らせ、冷徹王弟殿下から過保護に溺愛される、お仕事×契約ざまぁ×異世界恋愛。

※完結保証
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