ククとカードの神さま
最新エピソード掲載日:2026/06/20
夕暮れの空が、ひしゃげた。
烏川(からすがわ)の上空に伸びていたまっすぐな白い飛行機雲が、まるで“空に見えない段差”があるみたいに、ぐにゃり、と直角に折れ曲がったのだ。
飛行機本体は、もうとっくに遠くの夕闇へ消えている。落ちる気配なんてどこにもない。
なのに――空だけが、バグった。
「……え?」
私は自転車のペダルを止めた。
心臓が、ひゅっと縮む。
中学1年生の私の頭じゃ、何が起きたのかさっぱり分からない。子供扱いされるのはムカつくけれど、こんな異常事態に一人で対処できるほど、私は大人でもなかった。
折れ曲がった雲の真下。
草むらが、ガサリと揺れた。
ぽてり。
黒い丸い“何か”が、土手の斜面に転がり落ちてきた。
烏川(からすがわ)の上空に伸びていたまっすぐな白い飛行機雲が、まるで“空に見えない段差”があるみたいに、ぐにゃり、と直角に折れ曲がったのだ。
飛行機本体は、もうとっくに遠くの夕闇へ消えている。落ちる気配なんてどこにもない。
なのに――空だけが、バグった。
「……え?」
私は自転車のペダルを止めた。
心臓が、ひゅっと縮む。
中学1年生の私の頭じゃ、何が起きたのかさっぱり分からない。子供扱いされるのはムカつくけれど、こんな異常事態に一人で対処できるほど、私は大人でもなかった。
折れ曲がった雲の真下。
草むらが、ガサリと揺れた。
ぽてり。
黒い丸い“何か”が、土手の斜面に転がり落ちてきた。