神代も知らぬ恋もあるかな
「優しいよね」「よく気が利くな」「物静か」「いい匂いがする」「料理が美味い」「運動は苦手っぽい」「可愛い」「嫁にしたい」「堅実」「話しやすい」「寝顔やば」「頑固なとこもあるかな?」「安心安全」「別の意味で危険」「動物に例えると針ネズミ」「マイナスイオンが出てるはず」。そんな周囲の評価を横目に、自身の心の性がわからない、恋がわからないことに悩む大学生神代伊万莉(じんだいいまり)。夏休みで地元に帰省中の彼はある日、幼馴染の林原昴(はやしばらすばる)と出かけた先で不思議な感覚に導かれ見知らぬ場所に迷い込む。そこで異形のものに追われて窮地に陥っていた伊万莉を助けたのは古風な姿をした一人の男。「我が名は――ヤマタノオロチである!」。封印を解かれて現代に復活したヤマタノオロチは実は恐ろしい怪物などではなく、お酒が好きで義理人情に厚い元土地神で、そしてクシナダヒメの恋人だった!?◆◆伊万莉の周りで起きる日常と非日常の出来事は、彼ら彼女らに少しずつ変化をもたらしていく。これは神代(かみよ)と現代が繋がる一夏の物語。「もし生まれ変わったら、またいつかどこかで――」◆◆≪注意≫この物語はフィクションです。実在する同名の個人、団体、企業等があったとしてもそれらとは一切関係がありません。また、ジェンダー論やLGBT関連の話を一切見たくないという方はブラウザバックを推奨します。
第一章
1.彼と彼女の関係
2020/04/16 21:00
2.迷って逃げて出会って
2020/04/16 21:00
3.ヤマタノオロチとは
2020/04/16 21:00
(改)
4.脱出するにはこれしかなかったんですと言い訳をして
2020/04/17 21:00
5.見つめる瞳、逸る妄想
2020/04/18 20:00
6.触らぬ神に祟りなし
2020/04/19 20:00
7.それぞれの想い転がって
2020/04/20 20:00
8.変わらないもの変わったもの
2020/04/21 20:00
9.呪いの行方
2020/04/22 20:00
10.胡蝶の夢
2020/04/23 20:00
11.不穏な空気はぬるりと忍び寄る
2020/04/24 21:00
12.悲痛な叫び
2020/04/25 21:00
13.彼女らの苦悩知るところ
2020/04/26 21:00
14.半歩先の死
2020/04/27 21:00
15.涙の証明、笑顔の価値
2020/04/28 21:00
16.恋は歪んでもここにある
2020/04/29 21:00
17.口止めから嫉妬
2020/04/30 21:00
18.選択せよ
2020/05/01 21:00
19.心の奥まで届く味
2020/05/02 21:00
20.慟哭の後におはよう
2020/05/03 21:00
21.指輪
2020/05/04 21:00
22.眠り際の告白
2020/05/05 21:00
23.オロチの記憶
2020/05/06 21:00
24.好きの違い
2020/05/07 21:00
25.記者会見の一幕
2020/05/08 21:00
第二章
26.これからとこれから
2020/05/09 21:00
27.地下はどこに通ずる
2020/05/10 21:00
28.封印は解けたけれど
2020/05/11 21:00
29.再会の怨念
2020/05/12 21:00
30.伊万莉がいないその時に
2020/05/13 21:00
31.掃除片付け遅々として進まず
2020/05/15 21:00
32.コーヒーの香りに誘われて
2020/05/16 21:00
33.邪魔者
2020/05/17 21:00
34.過去と現在と未来の子供たち
2020/05/19 21:00
35.聞かれた?
2020/05/20 21:00
36.まだ君を探してる
2020/05/22 21:00
37.夢か記憶か
2020/05/27 21:00
38.虫がいい
2020/06/10 21:00
39.苦悩、正気、涙、断罪
2020/06/29 21:00
40.近くにある貴いもの
2020/07/16 23:00
41.夏の日の異変
2020/07/31 00:00
42.望む変容、望まぬ変貌
2020/09/02 23:00
43.操り人形
2020/09/30 03:00