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君と過ごした夏の時

作者:こうた
最終エピソード掲載日:2026/09/02
君と過ごした夏の時

大阪の建設会社で働く24歳の現場監督・ひろし。

真面目で几帳面。仕事には一生懸命だが、恋愛には不器用で、これまで本気の恋をしたことはほとんどなかった。

そんなひろしの人生が、2026年の夏、大きく動き始める。

6月、大阪から沖縄への長期出張を命じられたひろし。

青い海、照りつける太陽、見知らぬ街。
慣れない環境の中で、ひろしは偶然、一人の女性と出会う。

そして仕事を通じて知り合った、しっかり者のなおみ。
強気で荒っぽい性格のしょうこ。

タイプの違う女性たちと過ごすうち、ひろしは少しずつ「誰かを好きになる」という感情を思い出していく。

仕事帰りの二人きりの夜。
ふと触れ合う手。
近すぎる距離。
あと少しで重なりそうな唇。

けれど、誰も決定的な一歩を踏み出せない。

「私たちって……何なんだろうね」

そんな曖昧な関係のまま、沖縄の夏だけが過ぎていく。

一方、同期のよしたかは三人の彼女を抱えながら、ひろしの恋を面白がる。
横暴な先輩・けんたも、恋愛経験ゼロの自分を隠しながら二人の関係に首を突っ込んでくる。

6月、7月、8月――。

仕事だけだったはずの沖縄で、ひろしは忘れていた恋を知る。

そして夏の終わり、沖縄を離れる日が近づいたとき、ひろしは初めて気づく。

あの夏に出会った誰かが、自分の人生にとって、かけがえのない存在になっていたことを。

これは、一度恋を忘れた男が、もう一度誰かを好きになるまでの、ひと夏の物語。

――君と過ごした夏の時。
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