昔からこうなんですとのことでしたので
最終エピソード掲載日:2026/07/30
婚約者の腕には、いつも別の人の手がある。
幼馴染だから仕方がない、と彼は言う。
悪気はないのだそうだ。
誰も嘘をついていない。
それが、一番厄介だった。
子爵令嬢のレミィは、腹を立てるのが下手だ。
何かあると、まず手帳に日付と数を書く。
姉が家を出た日から、そういう子になった。
やがてレミィは、ひとつの匂いに気づく。
そこにあってはいけない匂いだった。
けれど、それは罪ではない。
法にも礼にも触れない。
ただ、貴族の世界では致命的になる。
レミィは誰も責めない。
声も上げない。
数えて、書いて、裏を取る。
彼女が数えたのは、罪ではないことばかりだった。
その手帳を、彼女はいつ開くのか。
幼馴染だから仕方がない、と彼は言う。
悪気はないのだそうだ。
誰も嘘をついていない。
それが、一番厄介だった。
子爵令嬢のレミィは、腹を立てるのが下手だ。
何かあると、まず手帳に日付と数を書く。
姉が家を出た日から、そういう子になった。
やがてレミィは、ひとつの匂いに気づく。
そこにあってはいけない匂いだった。
けれど、それは罪ではない。
法にも礼にも触れない。
ただ、貴族の世界では致命的になる。
レミィは誰も責めない。
声も上げない。
数えて、書いて、裏を取る。
彼女が数えたのは、罪ではないことばかりだった。
その手帳を、彼女はいつ開くのか。
第1話 茶器は三つ
2026/07/30 11:05
第2話 昔からこうなんです
2026/07/30 11:06
第3話 糸と同じ色の花
2026/07/30 11:06
第4話 宿り木という呼び名
2026/07/30 11:06
第5話 誰も、そうしていない
2026/07/30 11:06
第6話 外套の匂い
2026/07/30 11:06
第7話 妬んでいる人間の字
2026/07/30 11:06
第8話 推挙状に署名する者
2026/07/30 11:06
第9話 昔から通りに
2026/07/30 11:06