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婚約破棄された悪役令嬢ですが、 【ログ】は全て保存してあります。 ─今から全て公開しますね。

最終エピソード掲載日:2026/05/02
──記録は、嘘をつかない。

宮廷書記官イレーネ・アシュフォードには、生まれつき特殊な魔法があった。見聞きした全ての出来事を魔法の「ログ」として保存できる力。地味で目立たないその能力を、彼女は書記官の職務に活かし、王宮の記録管理を一手に担ってきた。

ある夜、婚約者である王太子アルベールから突然の婚約破棄を告げられる。理由は「悪役令嬢として侯爵令嬢ソフィアを虐めた罪」。身に覚えのない罪を着せられ、社交界から追放されるイレーネ。だが彼女の胸中にあったのは、絶望ではなく静かな怒りだった。

王立監察局のノエル・グランヴィルと手を組んだイレーネは、ログを武器に真実を積み上げてゆく。だがメルヴィル侯爵家の闇は深く、証拠を追う元同僚は不審な死を遂げ、信じていた幼なじみの裏切りが待ち受ける。敵か味方か分からぬ公爵、沈黙を守る宰相──全てが絡み合う宮廷の暗闘の果てに、イレーネが選ぶ「公開」の時が来る。

彼女のログが暴くのは、この国の嘘の全てだった。
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