転生のアヌビス～厄病神は至尊の末裔〜

「最弱の疫病神の俺が、空前絶後の天才だなんて、信じられるわけがない！！！！」

産まれた直後に、母に力を封印され、捨てられた、絶世の美少年アヌビス。
孤児院で生まれ育った彼は、その呪いのせいで武功を身に着けられず、足手まとい扱いされていたが、ある日戦場に出ると、メンネフェルの王であり、狼の神セトにそのにおいを嗅ぎつけられ、命を狙われる。

「ひと目見てすぐにわかりましたよ。やはり、そなたが『あの子供』だったんですね。これまでどれだけ探しても見つからなかったのに、まさか、こんな戦場で出会うとは」

アヌビスは、わけもわからぬまま、セトに命を奪われようとするが、その時、第十位階の至尊であるラーが現れて、アヌビスに取引を持ち掛ける。

「このままセトの呪いのなかで死ぬか、過去に戻って強くなり、世界を救うのか、選ぶのだ！」

そしてアヌビスは転生し、自らの呪われた身体を修復し、武功を身に着け、テーベ中の天才たちが集まる学園・マスダルに入学する！！

美少年アヌビスは、仲間との出会いを経て、身も心も成長してゆく――

古代エジプト×エジプト神話×シュメール神話×武侠モノのファンタジー小説！！