叔父のSNSに、私がローンで買った家が写っていた
最終エピソード掲載日:2026/10/05
5年前、母に言われて地方に家を買った。庭付きの二階建て、5000万円台。
「お父さんとお母さんも、そのうち行くんだし」
頭金は貯金を全部出して、35年ローンの返済は月14万円台。実家への仕送りと光熱費も私が払う。ルームシェアのままで、給料日前は袋麺だった。
母はその家に住まず、鍵だけ預かった。私は4年半、玄関を開けていない。
母が実家の弟を大事にするのは昔からだ。それでも、家は家だと思っていた。
金曜の夜、叔父のSNSに畑の写真が流れてきた。支柱の奥に、あの家と同じ白いフェンス。開き直すと、投稿は消えている。
泊まりたいと言うと、母の声が変わった。
「勝手なことばかりするなら、帰ってこなくていいから」
有給を取って帰ると、花壇はミニトマトの畑で、玄関の脇に子ども用の自転車が二台。私の鍵は、回らなかった。
※本作は小説家になろう・カクヨムに掲載しています。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
「お父さんとお母さんも、そのうち行くんだし」
頭金は貯金を全部出して、35年ローンの返済は月14万円台。実家への仕送りと光熱費も私が払う。ルームシェアのままで、給料日前は袋麺だった。
母はその家に住まず、鍵だけ預かった。私は4年半、玄関を開けていない。
母が実家の弟を大事にするのは昔からだ。それでも、家は家だと思っていた。
金曜の夜、叔父のSNSに畑の写真が流れてきた。支柱の奥に、あの家と同じ白いフェンス。開き直すと、投稿は消えている。
泊まりたいと言うと、母の声が変わった。
「勝手なことばかりするなら、帰ってこなくていいから」
有給を取って帰ると、花壇はミニトマトの畑で、玄関の脇に子ども用の自転車が二台。私の鍵は、回らなかった。
※本作は小説家になろう・カクヨムに掲載しています。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
第1話 消えた菜園
2026/09/25 23:56
(改)
第2話 老後のための家
2026/09/25 23:56
(改)
第3話 鍵の合わない玄関
2026/09/25 23:56
(改)
第4話 目を閉じたまま
2026/09/25 23:56
(改)
第5話 本家の男の子
2026/09/25 23:56
(改)
第6話 年金の行き先
2026/09/25 23:56
(改)
第7話 来週の予定
2026/09/25 23:56
(改)
第8話 母の土下座
2026/10/03 15:21
第9話 読解力満点
2026/10/04 19:30
第10話 今度は4LDKでいいから
2026/10/05 19:00
(改)