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透明になった小鳥遊先輩が、僕だけについてくる。

作者:比古狭霧
最新エピソード掲載日:2026/08/12
『ねぇ御影くん。私のこと、ちゃんと覚えていてね』

高校一年生の御影彼方は、人付き合いが苦手で、静かな毎日を好む少年だった。
そんな彼の前に現れたのは、小鳥遊紬という一人の先輩。

明るくて、よく笑って、少しだけ寂しがり屋。
彼女は、彼方にとっては普通の女の子だった。

──ただ一つだけ、普通ではないことがある。
それは、"誰も彼女を見ることができない"こと。

クラスメイトも。
先生も。
家族や親友さえ。
紬が話しかけても届かない。
隣を歩いても気付かれない。
思い出の写真にも残らない。

この世界で、彼女の存在を認識できるのは彼方だけだった。

「ねえ御影くん。私、普通の高校生みたいなことしてみたい」

放課後の寄り道。
くだらない会話。
ゲームセンター。
季節のイベント。

誰にも見えない少女との時間は、彼方にとっても、紬にとっても、初めての本当の青春になっていく。

けれど、二人だけの幸せな日々の裏で、紬の存在は少しずつ世界から薄れていた。

彼女が忘れられてしまった理由。
彼方だけが彼女を見つけた意味。

二人が最後に選ぶ答えとは──。

これは、誰にも見えない少女と、彼女を見つけた少年が過ごす、不思議な青春の物語。
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