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影のように密やかに。孤高の騎士は、その熱を燻らせたまま、ひだまりの少女を護り抜く

作者:星海 零
最終エピソード掲載日:2026/07/11
「お前の目の中に、一瞬も俺が映らなくていい。……ただ、生きて幸せになってくれ」

辺境の村で薬草を摘んで暮らしていた下級貴族の娘・エルナは、ある日突然、世界を救う『聖女の力』を見出され、王宮へと召し上げられる。

きらびやかだが嫉妬と陰謀が渦巻く王宮で、孤立するエルナの専属護衛騎士に任命されたのは、平民上がりで「孤高の騎士」と恐れられる剣士・ギルバートだった。

ぶっきらぼうで冷徹。けれど、エルナが涙を堪える夜には必ず側にいて、ガラス細工を扱うように不器用な優しさをくれるギルバートに、エルナは少しずつ心を許していく。

しかし、エルナの前にまばゆい光の魔力を持つ第一王子・ラインハルトが現れたことで、運命の歯車が回り出す。

王子に見初められ、未来の王妃として「光のあたる場所」へ歩みを進めるエルナ。ギルバートはそれを、自ら影へと退きながら静かに見つめるのだった。

やがて、王位継承権を巡る激しい陰謀が勃発し、エルナたちに絶体絶命の危機が迫る。

その時、孤高の騎士が選んだのは──自分のすべてを賭して、彼女の未来を護るための「哀しい引き際」だった。

身分違いの恋、騎士の誓い、そして最高に切ない引き際。

光の中を歩む聖女と、彼女の影に生きることを誓った騎士の、気高くも切ない本格ファンタジーラブストーリー。
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