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【 毒を塗る絵師 】~狩野派の奥義で仕掛ける密室殺入。親藩を牛耳る豪商どもを『病死』へ追い込む隠密道中記~

作者:風風風
最新エピソード掲載日:2026/09/25
江戸城奥絵師・狩野信斎。

幕府最高峰の画誉を誇る男には、もう一つの顔があった。
それは、幕府老中直轄の暗殺工作員――【毒画師どくがし】。

時節は江戸中頃。
東北、中部、山陰の日本海側を臨む
三つの親藩・譜代では、
財政難に乗じた豪商たちが藩主を傀儡化し、
抜け荷や密約で幕府の脅威となりつつあった。

だが、公に裁けば
「お家騒動」として幕府の威信が失墜する。

命を受けた信斎は、
薬師と隠密の弟子を引き連れ、
御用画師として地方へ下る。
名目は「豪華なる障壁画の寄贈」。

水銀を含む「辰砂」、
ヒ素を秘めた「雌黄」、鉛毒たる「鉛白」。

アトリエに堂々と保管された有毒顔料を、
信斎は特殊な調合で絵の具へと変える。

熱で気化する屏風、
密閉部屋を毒で満たす襖絵、
筆先を舐める癖を利用した指導――。

誰の目も欺き、
毒の絵筆が描くのは、
完璧なる「病死」のシナリオ。

「絵筆に刃は要らぬ。
 その命、美しく描き消して見せよう」

切っ先を交えることなく悪を滅ぼす、
美しくも恐ろしい暗殺絵師の、
日本海縦断ミッションが幕を開ける!
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