七色のローレリア　-蝶の魔女編-

女の身で騎士になることを夢見るレディエールは、父と国に認められるために、冒険者として出国した。
冒険者としてある程度実力がついてきたある日、突如として現れた手長熊に襲われ、レディエールは瀕死の重症を負ってしまう。

死の淵をさまよっていたレディエールを救ったのは、人間で言えば１２歳ほどに見えるエルフの少女、アニスであった。
アニスは癒やしの魔法を扱う治癒術師で、とある事情で家族の大半を喪っていた悲劇の少女である。
唯一残された姉も冒険者として旅立って行方知らずとなっているという。

レディエールは命を救われた恩返しとして、姉を探す旅の護衛として付き添うことを申し出る。
途中弓の名手でお転婆な美女、フォリントもパーティに加え、姉が最後に目撃されたという魔都、グランフェティに向けて旅立つのであった。

これは、世界を浄化する魔女とその騎士の、始まりの物語である。


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ゆっくり亀の歩み連載です。