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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

逆拝 -さかさおがみ-

作者:部屋の隅
最終エピソード掲載日:2026/10/19
入るときには、確かにくぐった。
帰るときには、くぐらなかった。

大学二年生の水原葵は、三人の友人とともに山奥の廃神社へ肝試しに訪れる。

境内でひとしきり騒いだ四人は、帰り際の些細な悪ふざけから、鳥居を通らず脇道を抜けてしまう。

翌朝、友人の一人から怯えきった声で電話がかかってきた。

「お母さんが、動かないの」

駆けつけた家には、生活の途中で静止した人々がいた。呼びかけても、触れても、決して動かない。ただ、その眼球だけが、何かを訴えるようにこちらを追い続けている。

やがて異変は街全体へと広がり、友人たちが一人、また一人と姿を消していく。

止まった時間。歪んでいく風景。見えない何かに追われながら、葵はすべての始まりである廃神社を目指す。
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