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画像生成AIの男爵令嬢は、存在しない罪を描く

最終エピソード掲載日:2026/11/07
成人の儀で男爵令嬢ミレーユが授かったのは、《画像生成AI》という奇妙なスキルだった。

言葉で指定した光景を、まるで本当に存在したかのような画像として作り出せる能力。しかし剣にも魔法にも役立たないそれは、周囲から「絵を作るだけの外れスキル」と笑われる。

だがミレーユは気づく。

存在しなかった出来事さえ、本物の記録のように見せられるのなら――それは誰かの罪を作ることさえできるのではないか。

王子妃の座を望む彼女は、王太子の婚約者であるエレノア公爵令嬢を陥れるため、嫌がらせ、買収、外国人との密会を示す偽画像を次々と作り始める。

やがて能力は進化し、画像だけでなく映像や声まで生成できるようになる。

目の前にある「証拠」を誰も疑わない世界で、公爵令嬢は次第に追い詰められていく。

そしてついに、国家反逆を示す決定的な映像が王宮へ届けられる。

だが、完璧に見えた偽物には、生成した者だけが知らなかったものがあった。
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