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夏休み、お貸しします

最終エピソード掲載日:2026/09/14
『夏休み、貸します』
二十八歳の会社員・俺は、仕事に疲れ、夏休みを利用して故郷へ帰ってきた。
そこで見つけたのは、子供のころに書いた「なつやすみ」のノート。
そこには、未来の自分へ向けて、

「つかれたら、なつやすみをつかっていいよ」

と書かれていた。
その直後、俺の前に現れたのは、八歳のころの自分だった。

「お兄ちゃん、夏休み、貸して」

その言葉をきっかけに、俺は子供の自分から「夏休みの一日」を借り、忘れていた夏の日々をもう一度過ごすことになる。

けれど、借りれば借りるほど、八歳の自分の夏休みは少なくなっていく。

やがて俺は気づく。

自分が借りていたのは、ただの時間じゃない。

それは、疲れた大人になった自分に、子供のころの自分がくれた「もう一度、生きるための時間」だった。

最後の夏休みを前に、俺は決断する。

今度は、自分が子供のころの自分へ――夏休みを返す。

大人になっても、夏休みは終わらない。

自分で「休んでいい」と思えたとき、もう一度、夏は始まる。
夏休みを貸して
2026/09/14 20:33
貸りた1日
2026/09/14 20:39 (改)
夏休みの貸し出し帳
2026/09/14 20:55 (改)
借りすぎた夏
2026/09/14 20:57 (改)
あの日の続きを
2026/09/14 21:01
未来の俺から
2026/09/14 21:03
八月三十一日
2026/09/14 21:04
夏休みを返して
2026/09/14 21:07
夏は終わらない
2026/09/14 21:09 (改)
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