婚約破棄も、三度まで
この国には、古くから根付くひどく理不尽な悪習が存在している。それは、「婚約破棄、あるいは婚約解消をした場合、なぜか女性側にだけ致命的な瑕疵(傷)がつくことが多い」というものだ。
貴族の婚姻は家同士の繋がりであり、政略的な意味合いが強い。それゆえに一度結ばれた婚約を白紙に戻すということは、本来であれば双方の家に大きな負担と責任を強いるはずである。
しかし、現実の社交界は非情だ。たとえそれが男性側の身勝手な心変わりであったり、明確な不貞行為によるものであったり……つまり、完全に『男性側が有責』であったとしても、世間は女性側に冷たい視線を向けるのだ。
「相手の心を繋ぎ止められなかった魅力のない女」「隠された欠陥があるのではないか」と。根も葉もない噂が囁かれ、一度傷のついた令嬢は、まともな家と新たに婚約を結ぶことすら困難になる。
私は法や正義と程遠いその悪習を、常々理不尽だと憤っていた。男性の勝手な都合で人生を狂わされる女性たちの涙を、影から幾度となく見てきたからだ。
でも、まさか。そんな理不尽を憎んでいた『私』自身が、大勢の面前で婚約破棄をされる側になるとは、夢にも思っていなかった。
「レイシア・ルルヴァイン!お前とは婚約破棄する!」
建国を祝う王城の大夜会。音楽をかき消すような、よく響く声。大広間の中央、最も人目のつく場所で、我が国の王太子殿下が声高らかにそう言い放ったのだ。彼の右腕には、これ見よがしに胸元のはだけた桃色のドレスを着た令嬢ーーフィアナ・ゴルード男爵令嬢がしなだれかかっている。彼女は殿下の腕にギュッとすがりつきながら、潤んだ瞳で私を、どこか勝ち誇ったような視線で見下ろしていた。
「私には、ここにいる可憐なフィアナという『真実の愛』を見つけたのだ!貴様のような女とは、もはや一秒たりとも共にいることはできん!」
王太子は、まるで自分が悲劇の舞台の英雄であるかのように胸を張り、ドラマチックな身振り手振りで叫んでいる。
本来ならば、夜会は騒然となるだろう。次期国王たる王太子が、婚約者に対して突然の破棄宣言。しかも「真実の愛」などという、スキャンダラスで破廉恥極まりない言葉を公衆の面前で口にしたのだ。貴族たちが驚愕に目を見開き、扇で口元を隠してヒソヒソと囁き合うのが普通である。
しかしーー現在の大広間は、文字通り「水を打ったような静けさ」に包まれていた。誰も悲鳴を上げない。誰も驚いていない。それどころか、多くの貴族たちの目には明らかな「呆れ」が浮かんでいた。中には「嘘だろ……」と頭を抱え、露骨にため息をつく宰相の姿すらある。
その中心で糾弾されている私は、ふわりとしたドレスの裾をわずかに持ち上げ、完璧な淑女の礼をとったままでいた。悲哀の表情を浮かべることも、泣き喚くこともなく、顔の下半分を隠す薄いヴェール越しに、愚かな王太子を静かに見据えていた。
周りが呆れ返り、当の私が微動だにしない。その異様な温度差に、糾弾している側の王太子が戸惑いを見せ始めた。
「な、なんだその態度は!自分がどれほど恥知らずな振る舞いをしているか、わかっていないのか!」
「……殿下。一つ、お伺いしてもよろしいでしょうか。」
私は、静まり返った広間によく通る、落ち着いた声で口を開いた。
「ーーこの婚約破棄、いったい何度目ですの?」
私の問いかけに、王太子の顔がカッと朱に染まった。そう。大広間の貴族たちが皆一様に呆れ果てている理由は、ただ一つ。
王太子の「婚約破棄」劇は、これで『3回目』だからである。
*****
時計の針を少し戻そう。
王太子の最初の婚約相手は、今から数年前。相手は非の打ち所がない完璧な淑女と名高かった、クレア公爵令嬢だった。
彼女は幼い頃から厳しい王妃教育に耐え、ただひたすらに国のため、王太子のために己を捧げてきた気高く美しい女性だった。王太子の婚約者となったクレアは、遊ぶ時間すら奪われ、朝から晩まで厳しい王妃教育に縛られるようになった。『国のため、殿下のために立派な王妃にならなければ』と、真面目な彼女は必死に努力していたのだ。
だが、王太子はそんなクレアの献身的な努力に目を向けることはなかった。彼は、夜会で見かけた愛らしい小動物のような、メリール子爵令嬢にすっかり心を奪われてしまったのだ。そしてあろうことか、大勢の貴族が集まる場で、クレアに向かってこう叫んだのである。
『貴様が、私の愛するメリールを裏でいじめていたことはわかっている!このような悪逆非道な女とは婚約破棄だ!』と。
クレアは、最後まで身に覚えのないいじめを否定した。しかし、王族である王太子が大勢の目の前で高らかに宣言してしまった以上、王室の体面もあり、結果として婚約は「解消」という扱いになってしまった。
公爵家には王家から慰謝料が支払われたが、一度ついた傷は消えない。「いじめを理由に捨てられた令嬢」という不名誉な噂は瞬く間に広まった。どれほど公爵家が彼女を守ろうとしても、世間の冷たい目は容赦なく彼女の心を抉った。誇り高く優しかった公爵令嬢は、そのあまりの理不尽な仕打ちに深く心を病み、公爵邸の奥深くに引きこもってしまったのである。
そうしてクレアを排除し、2回目の婚約相手として王太子の隣に収まったのが、件のメリール子爵令嬢だった。身分不相応だと周りの重鎮たちは大反対した。公爵令嬢を退けてまで子爵の娘を正妃にするなど、貴族社会のバランスが崩れると。だが、メリールは「絶対に王妃になる」と聞かず、王太子も猛烈に推したため、特例で彼女の王妃教育が開始された。
結果は火を見るより明らかだった。元々、公爵令嬢のように国を背負う覚悟など微塵もない、ただ虚栄心が強いだけの小娘である。子爵令嬢は、朝から晩まで続く厳しい礼儀作法や歴史、政治の教育から逃げ出すばかり。挙句の果てには、王太子に甘えて国庫の金を引き出させ、宝石やドレスを買い漁り、贅沢の限りを尽くしたのだ。「わたくしは未来の王妃ですのよ!」と我儘放題に振る舞う彼女に、王室の教師たちは次々と匙を投げた。
数ヶ月後、さすがに「これは駄目だ」と王太子自身が見かねて、自分が愛したはずのメリール子爵令嬢を、あっさりと婚約破棄したのである。周りの貴族たちは呆れ果て、王家の威信は地に落ちた。
そして、その次の『3回目』の婚約相手として白羽の矢が立ったのがレイシア・ルルガインだった。年頃の、有力な家の子女はすでに皆婚約を済ませているか、あるいは「あんなアホな王太子の妃になどなりたくない」と早々に他国へ嫁いでしまっていた。
残っているのは、領地の経営に行き詰まっている貧乏伯爵である我が家くらいだったのだ。当然、娘を持参金と共に嫁がせる余裕などない。だが、王家からの申し出は異常だった。「持参金は不要。逆に支度金という名目で、王家から莫大な援助金を出すから、どうか婚約を引き受けてほしい」なりふり構わぬ王家からの打診。貧乏伯爵家にとって、それは喉から手が出るほど欲しい援助だった。
どうみても「訳あり」の婚約打診だったが、他にも様々な思惑と事情が重なり、我が家はこの不自然極まりない婚約に、あえて乗ったのだ。
……だが、歴史は三度繰り返す。
王太子はレイシアという婚約者がいながら、今度は『男爵令嬢』と真実の愛を見つけたとか言い出し、こうして今、三度目の婚約破棄を突きつけてきているというわけだ。
*****
「……それで、殿下。破棄の理由は」
私は、あえてゆっくりと問いかけた。1回目の時は「いじめ」という断罪を用意していた。2回目の時は「王妃としての資質不足」という理由があった。では、今回は?
「だ、だから、真実の愛を見つけたからだと言っているだろう!」
「はあ。真実の愛」
「ここにいるフィアナこそが、私の伴侶!お前のような女など最初から愛していなかったのだ!」
前回、前々回とあっさりカタがついたことに味を占めたのか、今回は事前の『いじめの捏造』すらせず、ただ「他に好きな女ができた」という身勝手な点のみで婚約破棄を宣言したのだ。
「……では、殿下の不貞行為、殿下の有責による婚約破棄ということでよろしいですね?」
「そ、そんなことは言っていない!私は真実の愛に……!」
「事実上の不貞です。婚約者がいる身でありながら、公の場で他の女性と愛を囁く。これ以上の有責行為がどこにありましょうか」
冷徹に事実を突きつけると、王太子はたじろいだ。
「それに殿下」
「な、なんだ!」
「そもそも、婚約破棄をするのであれば、お相手が間違っております」
「何っ?」
私はドレスの胸元にそっと手を当て、大きく息を吸い込んだ。
「先ほど、私のことを『レイシア・ルルヴァイン』とお呼びになりましたね?私は『ルルヴァイン』ではありません。『ルルガイン』です。3回も茶番を繰り返すうちに、ご自身の婚約者の家名すら正確に覚えられなくなってしまったのですか?失礼なくらい、婚約者に向き合おうともしなかったのですね」
「なっ、き、貴様、不敬だぞ!」
「事実です。それに……そもそも、私は殿下と婚約なんて、できるはずもないのですよ」
私は、顔に被っていた淑女の証である薄いヴェールに手をかけた。そして、それを固定していたピンごと、精巧な銀色のロングウィッグをバサリと取り払った。
豊かな女性の髪が床に落ちる。
その下から現れたのは、短く綺麗に切りそろえられた、男の髪だった。
「な……!?」
王太子が目を見開き、口をパクパクとさせて後ずさった。私はドレスの背中のフックに手をかけ、窮屈だったコルセットを緩めると、先ほどまでの高く作った令嬢の声を捨て、地声である『低い男の声』で堂々と名乗った。
「私の名は、レイモンド・ルルガイン。レイシア・ルルガインの、双子の兄にございます」
広間に、今日一番の大きなどよめきが広がった。無理もない。美しいドレスを着た令嬢が、一瞬にして中性的で爽やかな青年へと変貌したのだから。
そう。本物のレイシアは、領地で病気の療養中だ。王都にはほとんど出てきていない。王太子の"婚約者レイシア"に対する圧倒的な無関心を逆手に取り、変装と潜入任務に長けた私——レイモンドが、令嬢風の衣装とヴェール、そして発声法を駆使してごまかし、妹の身代わりとして婚約者の座に入り込んでいたのである。
お茶会も開かれず、顔合わせすら適当。まともに私の顔を見ようともしなかった王太子の怠慢が、この完璧なすり替えを可能にしたのだ。
「お、男……?き、貴様、男だったのか!?なぜ男が婚約者のふりなど……!」
「私は、憲兵団第一部隊所属の特務騎士です」
私が身分を明かすと、王太子の顔色がサッと青ざめた。
「私の真の目的は、妹の身代わりとして王宮の内部に潜り込み、殿下の『1度目の不審な婚約破棄』について、極秘裏に調査をすることでした。もし調査の結果、殿下にまったく問題がなく、単なる不運な行き違いであったのならば、約束通り本物のレイシアを呼び寄せ、結婚させるはずでした。……しかし、まさかここまで酷い有様だとは、上層部も想像していませんでしたよ」
私は身につけている特注ドレスの隠しポケットから、書類の束を取り出した。それは、私が王宮内で集めた、言い逃れのできない証拠の数々だった。
「殿下。あなたの1回めの婚約破棄……公爵令嬢・クレア様が子爵令嬢をいじめたという話は、あなたと子爵令嬢が裏のゴロツキや素行の悪いメイドを雇って被せた『完全な冤罪』でしたね。証言はすでに取れています」
「あ……う……」
「さらに、国庫から莫大な税金を着服し、裏帳簿を操作して、先の子爵令嬢や、そちらの男爵令嬢に宝石やドレスとして貢いでいたこと。これもすべて、証拠とともに調査で判明しております。男爵令嬢の父親が、その資金洗浄に加担していた証拠も、この通りです」
私が書類を掲げると、王太子の腕にすがりついていた男爵令嬢が、「ひっ」と短い悲鳴を上げてその場にへたり込んだ。王太子は完全に言葉を失い、床に崩れ落ちた。
「虚栄心と欲望を満たすために、国庫を食い物にし、罪なき公爵令嬢の人生を破壊した。その罪、決して万死に値します。……憲兵団、前へ!」
私の号令とともに、広間の扉が開き、重武装の憲兵たちが一斉になだれ込んできた。彼らは一切の躊躇なく、王太子と男爵令嬢を取り囲み、冷たい手錠をかけた。
「いやだ!私は王太子だぞ!真実の愛が……私の愛が……!」
見苦しく喚き散らす王太子が引きずられていくのを、貴族たちは誰一人として助けようとはしなかった。ただ、汚いものを見るような、あるいは底抜けの馬鹿を見るような冷ややかな視線で見送るだけだった。
*****
その後、歴史は大きく動いた。
数々の罪が明らかになった王太子は、当然のごとく廃嫡され、王籍を剥奪されて離宮へと幽閉された。資金洗浄に加担してた男爵は一家もろとも即捕縛、収監され、家は取り潰しに。着服された税金で甘い汁を吸っていた子爵令嬢の実家には、着服金の全額返済と、王家と冤罪をかけた公爵家への莫大な賠償金が課せられた。当然そんなものを払えるはずもなく、借金で首が回らなくなり、あえなく爵位を返上。夜逃げ同然で王都から姿を消したという。
そして何より、この国に長年蔓延っていた「婚約破棄は女性の瑕疵」という理不尽な風潮。それも、今回の王太子の引き起こした事件ーー『3度の突拍子もない婚約破棄を繰り返した挙句、最後の相手が男であることにも気づかず婚約破棄を一方的に告げた』という、歴史に残る前代未聞の大スキャンダルのせいで、すっかり薄れてしまった。
「あんな底抜けの馬鹿な男の言う『女の瑕疵』など、真に受ける方がおかしい」「一方的に捨てられたからといって、女性側に問題があるとは限らない。むしろ男の頭がおかしい場合がある」
貴族たちの間でそんな共通認識が生まれ、悪しき風潮は事実上、崩壊したのである。
我がルルガイン伯爵家にも、大きな変化があった。
元々我が家が困窮していたのは、領地を襲った数年越しの冷害による深刻な不作が原因だった。しかし今回の件で、王家から受け取っていた莫大な「支度金」はそのまま伯爵家のものとなり、さらに不当な婚約破棄に対する多額の「慰謝料」までもが支払われることになったのだ。私と父はその豊かな資金を元手に、気温変化に強い新種の作物をいち早く開発・導入した。結果として収穫量は劇的に回復し、今では領地はすっかり活気を取り戻して潤っている。
また、十分な薬と治療を受けられたおかげで、領地で療養していた妹のレイシアもすっかり病が全快した。今では元気に領地を駆け回り、新たな婚約話すら舞い込んできているらしい。
そして私自身も、この極秘任務を完遂し、王太子による数々の不正と横領を暴いた功績が高く評価され、憲兵団の中で異例の出世を果たすこととなった。
*****
すべてが片付いた、ある晴れた春の日。
私は新調された特務大尉の制服を身に纏い、公爵家の美しい温室を訪れていた。
「……クレア」
私が親しげに、昔のように名前で呼ぶと、花壇の前に座っていた令嬢が、ゆっくりと振り返った。1度目の婚約破棄で深く傷つき、人を恐れ、暗い部屋から一歩も出られなかった公爵令嬢。しかし今の彼女は、柔らかい日差しの中で、少しだけ血色の戻った美しい頬を見せてくれていた。
――クレアは、私の幼馴染だった。家同士の付き合いがあり、幼い頃はよく公爵邸の庭を駆け回り、共に笑い合った仲だ。木登りをしてドレスを汚し、一緒に乳母に怒られた日々を、私は今でも鮮明に覚えている。成長するにつれ、誰もが振り返るほど美しく聡明な令嬢へと育っていった彼女に、私は密かに想いを寄せていた。だが、彼女が次期王妃として見出され、王太子の婚約者となったあの日、私は己の身の程を知り、静かにその初恋に蓋をしたのだ。
王妃教育で身をすり減らす彼女を、ただ遠くから憲兵として案じることしかできなかった。しかし、あの愚かな王太子は彼女を裏切り、濡れ衣を着せて地獄へ突き落とした。だからこそ私は、自ら志願して女装という手段をとってでも、この極秘任務に身を投じたのだ。すべては、愛する彼女の名誉と笑顔を取り戻すために。
「レイモンド……。今日も、来てくれたのね」
「ああ。君に約束したからな」
私が歩み寄ると、クレアはふわりと微笑んだ。王太子の罪が暴かれたあの日。私は真っ先に、この公爵邸へ向かったのだ。
『君の汚名は、完全に雪がれた。もう誰も君を悪女だなんて呼ばない。だから……もう一度、昔みたいに一緒に庭を歩こう』
暗闇の中で震え、涙を流していた彼女に、私はずっと伸ばしたかった手をようやく差し伸べることができた。それからというもの、私は公務の合間を縫っては公爵家へ通った。最初は怯えていた彼女も、昔馴染みである私との穏やかな時間に少しずつ癒され、やがて外出できるまでに回復したのだ。
「レイモンドが、あの暗い部屋からわたくしを連れ出してくれた。王妃教育で辛かった時も、いつも遠くから見守ってくれていたこと……気付いていたわ。本当に、なんとお礼を言えばいいか……」
「お礼なんていらないさ。私はただ……ずっと前から、君を守りたかったんだ」
私はクレアの前へ跪き、彼女の小さな白い手を取った。
「君が殿下の婚約者になったあの日から、ずっと言えずにいた。私は、君が好きだ。幼い頃から、君の笑顔を誰よりも愛していた」
私の真っ直ぐな言葉に、クレアは大きな瞳を見開き、やがてポロリと涙をこぼした。
「レイモンド…」
「私は王子様じゃない。でも……君を二度と暗闇で泣かせないことだけは誓う。これからもずっと、私の側で、その笑顔を守らせてくれないか」
クレアの頬が、薔薇のように赤く染まる。彼女は両手で顔を覆いながら泣き笑いのような表情を浮かべ、そして、これまでで一番美しい、花が咲くような笑顔で力強く頷いてくれた。
「はい……。わたくしでよければ、どうか……ずっと側において」
理不尽な悪習と、愚かな権力者によって深く傷つけられた彼女の心は、今、確かな温もりと本当の愛を取り戻した。
柔らかな春風が温室を吹き抜け、かつて共に駆け回った幼馴染の二人の新たな始まりを祝福するように、色とりどりの花びらを優しく揺らしていた。
お読みいただきありがとうございます!
憲兵団のトップは、公爵家の令息です。
理不尽な婚約破棄でしたが、ちゃんと公爵家は裏で権力を使ってやり返しにきましたね。
王家も慰謝料まみれで大変でしたが、そこは子爵家と男爵家からの諸々没収で、少しは補填できたらと思います。
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