婚約者だけでなく名前まで妹に譲れと言われたので、家系図から私を消しました ~私を忘れた王宮は、私が結んだ祝福まで失う~
最新エピソード掲載日:2026/05/07
伯爵令嬢エレノアは、王太子の婚約者として十年を過ごしてきた。
けれど婚約発表の直前、父と王太子から告げられる。
「婚約者の座だけでなく、名前も妹に譲ってほしい」
この国では、貴族の名前には祝福・契約・家系の力が結ばれている。
王太子妃に必要なのは、妹リリアではなく、聖女名を持つ“エレノア”だった。
前世で戸籍窓口に勤めていた記憶を持つエレノアは知っている。
名前は、人を社会につなぐものだ。奪われていいものではない。
だから彼女は、名譲りの書類ではなく、家系図から自分を消す《抹名届》に署名する。
その瞬間、ベルレイン伯爵家の長女エレノアは存在しなかったことになった。
同時に、彼女がその名で結んでいた王宮の祝福、孤児院の配給名簿、北門の守護契約、妹を飾っていた家の威信も、すべて白紙へ戻っていく。
名前を失った彼女は、下町で“リネア”という新しい名を選ぶ。
そして、消えた名前を管理する名簿院の公爵ノアと出会い、誰かの居場所を守る仕事を始める。
一方、王宮はようやく気づく。
忘れてしまった令嬢こそが、国の大事な縁を静かに結んでいたのだと。
けれど婚約発表の直前、父と王太子から告げられる。
「婚約者の座だけでなく、名前も妹に譲ってほしい」
この国では、貴族の名前には祝福・契約・家系の力が結ばれている。
王太子妃に必要なのは、妹リリアではなく、聖女名を持つ“エレノア”だった。
前世で戸籍窓口に勤めていた記憶を持つエレノアは知っている。
名前は、人を社会につなぐものだ。奪われていいものではない。
だから彼女は、名譲りの書類ではなく、家系図から自分を消す《抹名届》に署名する。
その瞬間、ベルレイン伯爵家の長女エレノアは存在しなかったことになった。
同時に、彼女がその名で結んでいた王宮の祝福、孤児院の配給名簿、北門の守護契約、妹を飾っていた家の威信も、すべて白紙へ戻っていく。
名前を失った彼女は、下町で“リネア”という新しい名を選ぶ。
そして、消えた名前を管理する名簿院の公爵ノアと出会い、誰かの居場所を守る仕事を始める。
一方、王宮はようやく気づく。
忘れてしまった令嬢こそが、国の大事な縁を静かに結んでいたのだと。
第001話 名前まで妹に譲れと言われました
2026/05/01 18:00
(改)
第002話 名無しの令嬢と小さな名札
2026/05/01 18:30
(改)
第003話 王宮は私を思い出せない
2026/05/01 19:00
(改)
第004話 五倍の見積書
2026/05/02 07:10
第005話 祝福灯が消えた婚約式
2026/05/02 12:10
第006話 リリアという名前
2026/05/03 07:10
第007話 北門の毛布
2026/05/03 12:10
第008話 ベルレイン家の請求書
2026/05/04 07:10
第009話 名を売る商人
2026/05/04 12:10
第010話 閉架書庫の聖女
2026/05/05 07:10
第011話 王妃の招待状
2026/05/05 12:10
第012話 名なき書記官
2026/05/06 07:10
第013話 ノアの古傷
2026/05/06 12:10
(改)
第014話 謝罪ではない謝罪
2026/05/07 07:10
第015話 リリアからの手紙
2026/05/07 12:10