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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

100年ぶりに聖剣を抜いた盗人は、継承者になるのを断固拒否する 〜皇太子の命令で「あの男を勇者にするな」と追われても、玉座を支える七神器の伝説ごと帝国を盗む〜

最新エピソード掲載日:2026/06/20
神器奉覧祭。皇太子アルトリウスは、国の宝・聖剣を抜けなかった。

代わりに抜いてしまったのは、祭壇に忍び込んだ貧民街の盗人――リオ。
「あの男を、勇者にするな」
帝国は聖剣の奪還と、リオの抹殺を同時に命じる。

勇者になりかけた男は、勇者になることを拒んで逃げ出した。
一度抜いてしまった聖剣を、リオは二度と抜かないと決めている。抜けば勇者にされる。英雄の運命に絡め取られる。

だから戦うのではなく、盗む。
布告。名簿。逃げ道。検問の段取り。
――国が人を追い詰めるために使う仕組みを片っ端から盗み、国家まるごと出し抜いていく。
首にかかった懸賞金、金貨千。聖剣ごとなら、三千。

売ってばらして逃げ切るはずだった。なのに気づけば毒舌の婆も、腹を空かせた子供もみんな背負っている。
英雄の称号も、選ばれし運命もいらない。

ほしいのは飯と、薬と、仲間の数だけ揃う逃げ道だ。
――これは、勇者になりそこねた盗人が、英雄譚そのものを盗んで逃げきる物語。
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