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魔導石工とランタンのぶどう――「無愛想な石工」×「ぶどうになった天才魔導師」の絶対にバレてはいけないスローライフ&ラブコメディ!

作者:ト音ソプラ
最新エピソード掲載日:2026/06/19
魔導具が人々の生活とインフラを支える時代。

ウォルターは、危険なダンジョンに潜ってエネルギー源である「天然の魔導石」を採掘する、無愛想だが腕は確かな若き魔導石工だ。

ある日、彼はダンジョンの最深部で、これまでの常識を覆すほど高純度な魔導石を掘り当てる。その見事な結晶には、なぜか奇妙な「紫色のぶどう」が完全に癒着していた。

しかもそのぶどうはテレパスでウォルターに語りかけてくる。自らを「イブリン」と名乗った彼女は、魔法の暴走によって石に取り込まれてしまった天才魔導師であり、警察から追われている国家レベルのお尋ね者だった。

「警察から逃げることを、世間一般では緊急避難とは言わない。ただの逃亡だ」

完璧な石に傷をつけることもできず、かといって不法侵入者を組合に引き渡すわけにもいかないウォルターは、愛用の『旧式の魔導ランタン』の中に彼女を隠し、地上へと持ち帰る決意をする。

心配性の受付嬢エマの追及を強引な屁理屈で躱し、凄腕のベテラン鑑定士ゴードンの目利きを「事実の省略」という詭弁で欺きながら、ウォルターは淡々と隠蔽工作を遂行していく。しかし、当のイブリンは彼の冷徹な行動を「自分への好意」だと盛大に勘違いし始め――。

これは、現場至上主義で理屈っぽい職人と、自意識過剰だがどこか抜けている天才魔導師が、一つのランタンの中で繰り広げる、秘密だらけの同居ファンタジー。
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