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真実を語ると人が死ぬ街で、嘘つきの神さまを殺すまで

最終エピソード掲載日:2025/12/26
真噤町には、古くから奇妙な言い伝えがある。
「本当のことを言うと、人が死ぬ」――。

町おこしの記事を書くため、元新聞記者の三枝真琴は山間の町・真噤町を訪れる。だが到着早々、二十年前の少年の死について語ろうとした男が、彼女の目の前で倒れた。事故として処理された中学生・有坂透の死。母を守るために沈黙した少年。町を守るために嘘を重ねた大人たち。そして、言えなかった言葉を抱え続ける白い狐面の“嘘つきの神さま”。

真実は人を殺すのか。
それとも、人を殺すのは、真実を一人で抱えさせることなのか。

沈黙の町で、元記者が二十年越しの嘘を解いていく、祈りと再生のミステリ。

登場人物紹介

三枝真琴
元新聞記者のフリーライター。過去に「正しい記事」で告発者を死なせた後悔を抱え、真噤町の真実と向き合う。

有坂透
二十年前、真噤町の橋から転落死した中学生。母を守るため、苦しみを言えないまま命を落とした少年。

有坂澄江
透の母。息子の死を事故だと信じるように生きてきたが、心の奥ではずっと疑い続けていた。

八代要
真噤町役場の職員。町おこし記事の依頼者だが、町の沈黙を終わらせたいという思いを秘めている。

八代誠一
要の兄。透と同級生だった男。二十年前の橋で何かを見たまま、「言わなかった」ことに壊され続けている。

鳴瀬灯
真噤中学校の国語教師。沈黙ではなく、言葉の扱い方を子どもたちに教えようとする。

久我怜司
真噤町診療所の医師。町の異常を医学的な言葉で処理してきたが、診断名だけでは救えない現実を知っている。

藤咲莉子
真噤中学校の生徒。いじめと家の過去に追い詰められ、二十年前の透と同じ橋へ向かってしまう。

藤咲智也
莉子の父。二十年前、透が死んだ橋にいた少年の一人。長年、事故という嘘に逃げてきた。

藤咲勝彦
町の有力者。藤咲家と町の体面を守るため、二十年前の真実を封じ続けてきた。

大月慎吾
透の同級生。二十年前の真実を語ろうとして、真琴の目の前で倒れる。

嘘つきの神さま/言守様
白い狐面をつけた存在。町が預け続けた嘘と沈黙、そして透の言えなかった言葉から生まれたもの。
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