水が生まれる場所
最終エピソード掲載日:2026/10/09
大阪のデザイン事務所で働く三十三歳の明里は、仕事を優先するあまり、家族や友人、自分が好きだった絵から遠ざかり、心身ともに疲弊していく。ついに退職を決意した彼女は、偶然知った瀬戸内海の豊島へ旅立つ。豊島美術館で湧き続ける水や、心臓音の作品、島で暮らす人々との出会いを通して、明里は人生に劇的な答えを求めるのではなく、自分の身体や感情、目の前の時間を受け止めることを少しずつ覚えていく。帰りの船で再び絵を描き始めた明里は、その後大阪を離れ、海の近くでカフェに勤めながら絵を描く生活を始める。半年後も迷いや不安は残るが、仕事だけに自分の価値を預けず、自分のペースで暮らしを選び直している。
第一章 八時四分の御堂筋線
2026/09/30 12:00
第二章 ガラス張りの森
2026/10/01 12:00
第三章 係留を解く
2026/10/02 12:00
第四章 潮と土の匂い
2026/10/03 12:00
第五章 水が生まれる美術館
2026/10/04 12:00
第六章 命の書庫
2026/10/05 12:00
第七章 陽の光を味わう
2026/10/06 12:00
第八章 別れの贈り物
2026/10/07 12:00
第九章 船尾からの眺め
2026/10/08 12:00
エピローグ 半年後
2026/10/09 12:00