エルフに妹を人質に取られたので、同胞を裏切るスパイになります〜人間側の「生活魔法を何千人で束ねる焦土兵器」が狂気すぎて胃が痛い〜
最終エピソード掲載日:2026/08/18
短編
高い知性と洗練された魔術を誇る「亜人連合(エルフ・ドワーフ・ホビット)」と、圧倒的な人口と泥臭い努力で這い上がる「人間族」。 両者の生存圏を懸けた戦争の最前線で、人間軍の前哨兵ジャンは敗北し、妹のセリアと共に捕虜となる。 エルフの冷徹な軍師から突きつけられたのは、妹の命と引き換えに人間軍の機密を盗み出すスパイ任務だった。 「奇跡の生還者」として同胞の砦へ潜入したジャンが目にしたのは、知能で劣る人間たちが何千人もの命と反復訓練で練り上げた、狂気的な焦土兵器――生活魔法を束ねる「集団連結陣」と、亜人への根深い排斥思想だった。 一方、人質となった妹は、亜人たちの美しい保護区で何不自由なく暮らしており、人間軍の狂気と亜人の冷徹な選民思想の間で、ジャンの心は激しく引き裂かれていく。 誰もが自らの「正義」と「生存」のために命を燃やし、やがて戦火はすべてを巻き込む共倒れの業火へと暴走していく。 救えなかった命の重みを背負い、どちらの陣営からも許されぬまま荒野に残された男を描く、ビターエンド・ダーク戦記ファンタジー。