- あらすじ
- 「お前がいた七年で、一度でも何か起きたか?」
建国祭の壇上で、婚約者はそう言って笑った。
一度も起きていない。
私がそうしてきたからだ。
七年間、私は風と雲を読み、雨の時刻と行き先を決めてきた。
うまくいった日には、何も起きない。
彼が選んだのは、両手を掲げるだけで空を晴らせる聖女だった。
歓声の中、私だけが東の空を見ていた。
雨雲は消えていない。
一つに集められ、押し出された先は、王都の下町だった。
そのまま落ちれば、下町に住む数千人が水に沈む。
麦畑へ流せば、王都の秋が消える。
被害を出さずに受けられる場所は、王都に一つしかなかった。
「見ろ、この広場を」
そう彼が誇った、建国祭の会場だけだった。
これが、私が彼のために空を見る最後の一日になった。 - Nコード
- N7947MO
- 作者名
- 中身無男
- キーワード
- シリアス 女主人公 魔法 ハッピーエンド 西洋風 貴族 婚約破棄 ざまぁ 聖女 天候 災害 職業 仕事 理解ある伴侶 勘違い男
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 08月08日 20時01分
- 最終更新日
- 2026年 08月10日 19時21分
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- 1件
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「何も起きなかった日は、仕事とは言わない」と婚約破棄された私の、最後の一日です
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