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ガルティラーマ、神に怒りの鉄槌を

作者:古川ムウ
 遥か昔、ナラカ(地獄)の支配者であるヤマラージャとスカーヴァティー(極楽)の支配者であるアミターバは、死者の扱いに関する取り決めを交わした。
 だが、アミターバは一方的に契約を打ち切り、死者を取り込み始めた。
 ヤマラージャは対抗策として、使い捨てに出来る手下を人間界に送り込み、罪人を処刑してナラカに送る直通便を作ろうとした。
 こうして選ばれたのが、その男だった。

 安登間武浪は元妻の水夕を不治の病から救うため、ナラカの神徒であるダクーラと契約を交わした。
 彼はガルティラーマという怪物に変貌し、罪人の処刑者となった。
 しかし内容を知らずに契約を交わした安登間は、姿が変わっても自分は人間だと強く思い続けている。

 安登間の妻だった水夕は、原田という刑事の妻になっていた。
 しかし彼女の心には、姿を消した安登間の存在が残っていた。
 一方、安登間は水夕の再婚を知っており、原田には彼女を幸せにしてやって欲しいと願っている。
 原田はガルティラーマを追い掛ける中で、水夕との関係を調べ始める。

 アミターバは調整役のマハー・ヴァイローチャナが設けた話し合いの場でも、自身の考えを曲げようとしなかった。
 怒りを示すヤマラージャに対し、アミターバは実質的な宣戦布告を行う。
 アミターバの神徒であるジュナは、暴力団を操ってガルティラーマの力を試す。
 ジュナは地獄との契約を破棄するよう求めるが、ガルティラーマは拒絶した。

 ジュナはガルティラーマを排除しようと手下の怪物を差し向ける。
 ガルティラーマは神と神との愚かしい代理戦争に、否応なく巻き込まれる。
 ヤマラージャやダクーラの支援が期待できない中、ガルティラーマは覚悟を決める。
 彼が死ねば地獄との契約は終了となり、用済みになった水夕は命を奪われる。
 水夕を守るために、ガルティラーマは絶対に死ねないのだ。

 孤独と苦悩、怒りと不安を抱えながら、ガルティラーマは必死で戦う。
 戦う以外に、道は無いのだ。
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