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茨月の夜に楓は舞う。

作者:葛葉燐太郎
最新エピソード掲載日:2026/11/03
これは、月の神と三人の人間ならざるものが紡ぐ復讐の物語ーーー

地球とは似て非なる星世界「エルス」
その世界で生まれた生命体は、死後清浄なる星である月に還るとされており、生前徳を積んだものは死後、月にて「神に為る」とされていた。
ある日、月より一柱の神が地上に降臨(おお)りなさった。
神は地上に降臨するや否や、地上の人間に一つの永遠の罪(エタニティ)を与えた。
それは、地上に住まう人間の姿かたちはそのままに、その人間の人生のみを奪うというもの。
生きてはおらず、だが死して月に還ることもない。
体と魂は現世に留まり続け、老いることもなく、生きているのか死んでいるのかすら曖昧な状態で存在することを強いられるのだ。
神はこれを人霊(ひとだま)と呼んだ。
人霊となった原初の存在である二人の少年少女は、永遠の罪を我らに与えた月の神をひどく憎んだ。二人は自らに永遠の罪を与えた月の神を探すべく旅に出る。

時を同じくして、月では一人の男の処刑が行われていた。
秩序正しく、純然たる月の幽世で彼は謀反を企てたのだ。
彼にもまた、月に座す最高神より永遠の罪が与えられた。
それは、地上への返還、並びに今後一切月へ還ることを赦さないというものだった。
そうして彼もまた、自らに永遠の罪を与えた月の神を憎み、地上から月へ干渉するための力を欲するべく計画を練ることとなる。

これは、神が永遠の罪を与えた原初の人霊達と、地上へ返還された元・月の人間 その三人が紡ぐ「月の神々への復讐の物語」である。
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