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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

悪役令嬢付きのしがない護衛兵士ですが、冷酷な黒太子が彼女にだけ甘すぎるので毎日腹の中で笑っています

最新エピソード掲載日:2026/08/02
俺は、黒太子の命により、悪役令嬢の護衛の任務にあたる護衛兵士レオン・クラウス。

俺の仕事は、ただひたすら主君である「冷酷無慈悲」と恐れられる黒太子を守ることだったはずだが……婚約者の悪役令嬢の護衛の任を任されて以来、公爵令嬢の私室の控室で、半同棲生活なので、私生活を、誰よりも間近で見せつけられる羽目になっている。

いや、見せつけられているというより、勝手に目に入ってくる。逃げ場がない。つらい……時には笑いを堪えるのがつらい。
それくらいツッコミどころとコントネタ満載なのだ!!

黒太子は冷酷非情と恐れられ、戦争となれば敵国の王族、将軍なんてすぐに首チョンパ。
敵味方を絶賛、震え上がらせ中だ!

顔も無表情で感情すらないから、同じ人間とは思えないし、生物学的に別の生き物じゃないかと思うこともある。

確かに怖い。サイコパスだ!
サイコ皇子と言って良い。

そんなサイコパスも悪役令嬢の前に立つと、どうだ。まるで別人である。仲睦まじく寄り添い、甘い言葉をささやき、時には子どものようなやり取りまで始める。さっきまでの威圧感はどこへ行ったのか。威厳?そんなものは寝室に置いてきたのか?

そんな2人を毎日のように見せつけられている俺は、顔色ひとつ変えずに任務をこなしながら、腹の中では「また始まった」「今のどこが冷酷で無慈悲なんだ」「その甘さ、砂糖どころかお2人で苺ジャム作りか何かですか?」と、容赦なくツッコミを入れている。

もちろん口には出さない。出したら最後、俺の首が飛ぶ。
あるいは2人にまとめて締められる未来しか見えないからだ。
理不尽である。

これは、悪役令嬢でも黒太子でもない、一介の護衛兵士である私だけが知っている「冷酷無慈悲な黒太子」の意外すぎる素顔と、どう見ても仲睦まじすぎる2人の恋模様を、最前列で延々と見届けることになった苦労人護衛兵士の視点で描かれるラブコメディである……んじゃない?
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