開き続ける箱
大学病院での深夜バイトを終えた医学部4年生・斎藤由里は、最上階から1階へ降りるエレベーターに乗る。
だがその夜、エレベーターはなぜかすべての階で止まり、誰もいないドアをひとつずつ開いていく。
異常な恐怖体験の直後、彼女のポケットに見知らぬ鍵が――そこには《D15》とだけ記されていた。
存在しない部屋、存在しないはずの学生、有科詠人。
昭和35年に失踪した青年の記録が、由里の前に浮かび上がる。
鍵を拾ったその瞬間から、由里の“現在”と“過去”は少しずつ歪みはじめた。
深夜2時──丑三つ時。
エレベーターの扉が今夜もまた、何かを迎え入れるように、音もなく開く。
だがその夜、エレベーターはなぜかすべての階で止まり、誰もいないドアをひとつずつ開いていく。
異常な恐怖体験の直後、彼女のポケットに見知らぬ鍵が――そこには《D15》とだけ記されていた。
存在しない部屋、存在しないはずの学生、有科詠人。
昭和35年に失踪した青年の記録が、由里の前に浮かび上がる。
鍵を拾ったその瞬間から、由里の“現在”と“過去”は少しずつ歪みはじめた。
深夜2時──丑三つ時。
エレベーターの扉が今夜もまた、何かを迎え入れるように、音もなく開く。
1.開き続ける箱
2025/08/25 20:00
2.ポケットの中の異物
2025/08/26 20:00
3.そこにない部屋
2025/08/27 20:00
4.『実験』のはじまり
2025/08/28 20:00
5.真実との境界
2025/08/29 20:00
6.記録から消えた男
2025/08/30 20:00
7.紙に記された名前
2025/08/31 20:00
8.『9階』で開く扉
2025/09/01 20:00
9.降りてはいけない場所
2025/09/02 20:00
10.声の聞こえる倉庫
2025/09/03 20:00
11.欠番のロッカー
2025/09/04 20:00
12.一人で来てはいけない場所
2025/09/05 20:00
13.記録が示す異常
2025/09/06 20:00
14.Dr.Uのカルテ
2025/09/07 20:00
15.彼の“最後の記憶”
2025/09/08 20:00
16.D15のロッカー
2025/09/09 20:00
17.封じられてきた、声と証拠
2025/09/10 20:00
18.記憶の終着点
2025/09/11 20:00