「命の番」ですって?大変ですわ、神殿に正式照会いたしましょう
「連載版」「命の番」ですって?大変ですわ、神殿に正式照会いたしましょう
最新エピソード掲載日:2026/05/01
「ヴィオレッタ・ハイゼンベルク公爵令嬢、貴女との婚約は破棄させていただく。私はミレーヌ嬢と『命の番』であると神託が下されたのだ」
王太子ジルベルト殿下の宣言を、私は紅茶を一口含んでから受け止めましたわ。
殿下と男爵令嬢の3ヵ月にわたる密会は、王宮の使用人なら誰もが知る公然の事実。
ようやく公的に祝福されたわけですのね。
――ところで、殿下。神託の写しがミレーヌ嬢の手元にあると仰いましたかしら?
神殿法第三十四条をご存知ない方が、神託をお口になさるのは、いささか危のうございますわよ。
「アルベリク神官長様。一つ、お伺いしてもよろしいかしら」
3ヵ月前から書簡を交わしておりましたあの方は、扇子の陰で、目を細めて笑われた。
「すべての準備は、整っております」
これは、神託を盾に婚約者を奪った男爵令嬢が、自らの嘘で全てを失い、
神殿の門前で消えていく物語。
そして、白百合の祭壇の影で3年前から私を見ておられた神官長様が、
最後にたった一言、私の祈りに応えてくださる物語ですの。
※本作は同タイトルの短編の連載版です。
王太子ジルベルト殿下の宣言を、私は紅茶を一口含んでから受け止めましたわ。
殿下と男爵令嬢の3ヵ月にわたる密会は、王宮の使用人なら誰もが知る公然の事実。
ようやく公的に祝福されたわけですのね。
――ところで、殿下。神託の写しがミレーヌ嬢の手元にあると仰いましたかしら?
神殿法第三十四条をご存知ない方が、神託をお口になさるのは、いささか危のうございますわよ。
「アルベリク神官長様。一つ、お伺いしてもよろしいかしら」
3ヵ月前から書簡を交わしておりましたあの方は、扇子の陰で、目を細めて笑われた。
「すべての準備は、整っております」
これは、神託を盾に婚約者を奪った男爵令嬢が、自らの嘘で全てを失い、
神殿の門前で消えていく物語。
そして、白百合の祭壇の影で3年前から私を見ておられた神官長様が、
最後にたった一言、私の祈りに応えてくださる物語ですの。
※本作は同タイトルの短編の連載版です。
第1章 「命の番」は午後2時に崩れる
第1話 黒い百合を、ご存じですか
2026/04/29 12:17
第2話 ミレーヌ様は、1人目ではございません
2026/04/29 16:10
第3話 私は囮役ではないはずでした
2026/04/29 19:10
第4話 黒百合商会とは、何者ですの?
2026/04/29 21:10
第5話 碧玉の腕輪は、もう王宮にない
2026/04/30 12:10
第6話 その白百合紙は、どこから来たのですか
2026/04/30 19:10
第7話 明日の正午までに、祝福は取り消せますか
2026/04/30 21:10
第2章 偽聖女は、孤児の涙で笑う
第8話 聖女様と呼ばれる令嬢、寄付箱を隠す
2026/05/01 19:10