絵本は畑にある

東京の広告代理店で働いていた青年・**杉本隼人（28歳）**は、過労で倒れたことをきっかけに退職。
心身を癒すため、祖父母が暮らす田主丸に帰ってきた。
そこで目にしたのは、荒れ果てて雑草に覆われた耕作放棄地。

ある日、地元の幼稚園で臨時のお手伝いをしたとき、子どもたちに「桃太郎のお話を知ってる？」と聞かれる。
ふと、耕作放棄地を見下ろしたときのイメージとつながる――
「畑をキャンバスにして、桃太郎を描いたらどうだろう？」

子どもたちの笑顔と、地域に人を呼び戻したいという思いが重なり、隼人の心に新しい挑戦の種が芽生える。

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