誰かの推しを守るボディーガードの覚悟

　誰かの推しを守るボディーガードの覚悟
　主人公、高校三年生の笹川明良は推していたアイドルのルルエラが過激なファンに殺されてショックでビルの屋上から飛び降り自殺を試みる。しかし、ビルの警備をしていた久保田陽子に止められ「死ぬならアイドルのために命を使え」と、ディーガードに勧誘される。そして、明良はアイドルを守る使命感を胸にボディーガードになり、メキメキと成長し勤続一〇年目を迎える。
　一〇年目のある日、アニメのキャラクターに憧れてボディーガードになった二〇歳の女性隊員の相葉絵理佳と人気絶頂中のバーチャルアイドルのＭＯＮＥを守ることになる。そのMONEを守った日から、明良の歯車が狂い始める。

私がこの仕事をしているときアイドルにまったく興味がなく、アイドルは私にとってただの仕事相手でした。
そして、仕事を辞め、自分の前に推しが現れ、その推しが嫌がらせを受けたとき「あのとき隣で泣いてた子も同じ思いをしていたのか」「今抱えている不安をあの子のファンたちも抱えていたのか」と、誰かの推しを守る覚悟がなかった後悔をぶつけた作品になっています。