夫の出世のために十年間笑顔で社交界を回した妻の、最後の夜会
最終エピソード掲載日:2026/04/16
十年間、夫の演説原稿を書き、千人規模の夜会を差配し、各国大使の好みまで覚えてきた侯爵夫人エレオノーラ。その宰相補佐就任の夜会で、夫は隣に若い愛人を立たせ、「真の伴侶を見つけた」と告げた。
私は微笑んで、十年分の『負債帳』を夫の腕に預けた。
「どうぞ、ご存分に」。
翌朝、新しい侯爵夫人のお披露目訪問に、誰一人として現れなかった。
廊下の向こうには、七年前から私を覚えていた、隣国の冷徹大使が立っていた。
私は微笑んで、十年分の『負債帳』を夫の腕に預けた。
「どうぞ、ご存分に」。
翌朝、新しい侯爵夫人のお披露目訪問に、誰一人として現れなかった。
廊下の向こうには、七年前から私を覚えていた、隣国の冷徹大使が立っていた。
第一話 最後の夜会
2026/04/16 12:03
(改)
第二話 知らない国の馬車
2026/04/16 12:03
(改)
第三話 誰も「ありがとう」とは言わなかった
2026/04/16 12:03
(改)
第四話 煙火の上がらない夜空
2026/04/16 12:03
(改)
第五話 白紙の表紙
2026/04/16 12:03
(改)
第六話 山ぶどう酒の夜のこと
2026/04/16 12:03
(改)
第七話 返せるものの話
2026/04/16 12:03
(改)
第八話 誰の妻でもなく
2026/04/16 12:04
(改)
第九話 春の式典の階段
2026/04/16 12:04
(改)
第十話 私自身の十年
2026/04/16 12:04
(改)