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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

聖都黙示録――大聖堂の封印を打ち直す

作者:宿院
最新エピソード掲載日:2026/11/03
「私の仕事の代金を払って」

父を亡くした十九歳の石工師グレーテは、完成式まで七日と迫った聖都レギオムントの地下水路で、古い金具をひとつ外した。
その夜、妹エルザの唇から、死んだ王の声が響く。

『新しい器を受領した』

金具に刻まれていたのは、父の工房印だった。

駆けつけたのは、教会最強の白魔法エクソシスト「白き断罪」セレスティア。雷光と結界で万人を守る、聖都の希望だ。
その隣には、首に二重の枷をはめられた黒召喚のエクソシスト、メルヴィナ。彼女が呼べば、水が怪物の形を取る。

白と黒。保護する者と、保護される者。
二人は妹を救うと誓う。だが、その「保護」には署名があった。

門には人を跪かせる白い騎士。
橋には赤い影。倉庫には黒い天秤。
黙示録の四騎士が、都を順に侵していく。

誰もが言う。
「剣で断て」「王を殺せ」「器を差し出せ」

だがグレーテの手にあるのは、折れた騎士の剣を削って作った、石工の工具だけ。
斬らない。壊さない。誰も、次の支えにしない。
最強の魔法を、石と水と重さの上に載せる。

奇跡ではなく、工程で。
白の光も、黒の闇も、自由石工の手で一本の線につなぐ。

七日後、都を支える大聖堂に何が起きるのか。
すべては、妹と二人で、家へ帰るために。

石工×エクソシスト×黙示録。
剣を振るわない少女が、聖都の運命を「施工」する。
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