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project「ムンドゥス」

『緋色の傭兵団の物語』「西方動乱編」

作者:嵗(sai)
最新エピソード掲載日:2026/09/04
ゲルマニア編、ブリタニア編と激動の戦場を駆け抜け、二百六十名もの大世帯となった『緋色の傭兵団』。彼らは強大な権力者・オルレアン伯爵という「怪物」の網をかいくぐり、大陸西方、ヒスパニア王国へとたどり着いた。

しかし、安息の地はなかった。異国の地で孤立した傭兵団には、もはや過去の栄光や名声は通用しない。蓄えは尽き、団員たちは極限の飢えと疲弊の中で、出口のない絶望に晒されていた。生き残るための「新たな市場」と「足がかり」を掴まなければ、部隊は飢えと混沌の中で瓦解する。

追い詰められた彼らが歩みを進めたのは、宗教戦争の傷跡が今なお深く残り、正規軍すら統治を放棄した辺境の地——通称「死の戦域」だった。そこは、法の支配が届かぬ場所。欲望と憎悪が渦巻き、常に死の匂いが漂う無法地帯である。

オルレアンの策謀の影が大陸全土を覆い始めた今、傭兵団の団長代行シンは、この血の揺り籠と化した地で、いかにして二百六十名もの命を守り抜くのか。食い扶持を稼ぎ、団の絆を維持し、そして迫り来る巨大な影との対峙に備える。シンが下す決断一つが、団の、そして大陸の運命を左右する。

これは単なる逃避行ではない。極限の状況下で、彼らが己の存在価値を世界に証明しようとする、新たな生存への物語である。血と泥に塗れたヒスパニアの地で、緋色の傭兵団による激動の歴史——「西方動乱編」の幕が、いま上がる。
ゲルマニアからブリタニア
第十六部:斜陽の王都とピレルの嵐
第十七部:ヒスパニアの落日と影の序曲
第十八部:沈黙の山脈、開かれた災厄
第十九部:亡国の英雄と鉄の牙
第9章:狼の慟哭
2026/08/16 18:00
第二十部:緋色の咆哮、西の大陸を焦がす
第二十一部:天秤脳崩壊と魔族の警鐘
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