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『本になった、そのあと。』

作者:季波
最終エピソード掲載日:2026/09/14
【小説家になろう 日間エッセイランキング 最高7位】

「本は毎日、触れてあげないと死ぬの」

10年近く書店員として働いていた私には、ずっと引っかかっていた上司の言葉がある。

毎日大量に入荷する本。
棚に並べても、手に取られない本。
工夫して売れる本もあれば、そのまま返品されていく本もある。

賞を取った本が必ず売れるわけでもない。
書店員がどれだけ手をかけても、届かない本もある。

あの言葉は、ただ「本を売るために棚に手をかける」という意味だったのだろうか。

書店を離れ、自分で物語を書くようになって、私はもう一度その言葉を考えるようになった。

売る側だった頃には見えなかった、本が誰かに届くまでのこと。

そして――「本が死ぬ」とは、どういうことなのか。

元書店員が、書く側になって初めて見えたものを綴ったエッセイ。

全8話で毎日19時更新です。
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