八月三十二日のラジオ 〜夏休みが終わらない町で、十年前に消えた子どもたちの声が聞こえる〜
最新エピソード掲載日:2026/07/13
1988年、夏休み最後の日。
小学六年生の佐伯ユウタは、幼なじみのミナが明日東京へ引っ越すことを、受け入れられずにいた。秘密基地は取り壊される。来年からは中学生。今のままでは、もういられない。
「明日なんか来なければいいのに」
その夜、町内放送から聞いたことのない声が流れる。
——こちら、八月三十二日。まだ起きている子は、ラジオをつけてください。
翌朝、9月1日は来なかった。
新聞の日付は「8月32日」。大人たちは昨日と同じ一日を繰り返し、町の外へ向かう道は、必ず同じ場所へ戻ってくる。異変に気づいているのは、子どもたちだけ。
やがて古いラジカセから、10年前に失踪した子どもたちの声が聞こえはじめる。夕暮れの通りには、盆踊りの音頭とともに、提灯を下げた「何か」の行列が。
彼らはどこへ消えたのか。なぜ町は事件を忘れたのか。
そして——終わらない夏を終わらせるには、何を手放さなければならないのか。
これは、9月1日を取り戻すために、少年少女たちが町の隠した秘密と、自分自身の「終わってほしくない」という願いに挑む物語。
小学六年生の佐伯ユウタは、幼なじみのミナが明日東京へ引っ越すことを、受け入れられずにいた。秘密基地は取り壊される。来年からは中学生。今のままでは、もういられない。
「明日なんか来なければいいのに」
その夜、町内放送から聞いたことのない声が流れる。
——こちら、八月三十二日。まだ起きている子は、ラジオをつけてください。
翌朝、9月1日は来なかった。
新聞の日付は「8月32日」。大人たちは昨日と同じ一日を繰り返し、町の外へ向かう道は、必ず同じ場所へ戻ってくる。異変に気づいているのは、子どもたちだけ。
やがて古いラジカセから、10年前に失踪した子どもたちの声が聞こえはじめる。夕暮れの通りには、盆踊りの音頭とともに、提灯を下げた「何か」の行列が。
彼らはどこへ消えたのか。なぜ町は事件を忘れたのか。
そして——終わらない夏を終わらせるには、何を手放さなければならないのか。
これは、9月1日を取り戻すために、少年少女たちが町の隠した秘密と、自分自身の「終わってほしくない」という願いに挑む物語。
第1話「夏休み、最後の日」
2026/07/10 22:00
第2話「八月三十二日」
2026/07/10 22:00
第3話「今日は来ない日」
2026/07/10 22:00
第4話「減ったら、減りっぱなし」
2026/07/11 01:00
第5話「ずっと夏休み」
2026/07/11 23:00
第6話「お先にお越し」
2026/07/12 00:00
第7話「夜のほうが、よく聞こえる」
2026/07/12 23:00
第8話「終わってほしい?」
2026/07/13 23:00