俳句 楽園のリアリズム(パート6-その1)
今回の作品には、詩を読むだけで途方もない喜びの感情を味わうことができた、バシュラールの「書かれた言葉の夢想」の、その幸福の秘密に迫る部分がふくまれています。
詩を読むだけでそうしたとてつもない幸福を満喫していたひとの、その幸福のおすそ分けを、この人生で確実に受けとれるようにするためにも、毎回そうですが今回はとくに、乞うご期待! です。
「あたかも詩人は(もちろん、俳句はさらに確実に)充分その役目を果たしていない幼少時代、しかもわたしたち自身の幼少時代であって、おそらく何度もくりかえしてわたしたちが夢想した幼少時代をひきつづき持続させ、完成させるかのように思われる。したがってわたしたちが選びあつめる詩作品は(もちろん、さらに確実に俳句作品は)わたしたちを自然的で、本源的で、それ以前に比較すべきものをもたないあの夢幻状態、わたしたちの幼少時代の夢想と同一の夢幻状態へと導いていく」(ガストン・バシュラール)
はるか時間と記憶の彼方、私たちの幼少時代の、この人生における役目とは?
つまり、俳句が呼びさましてくれる幼少時代のこの人生における価値とは?
ふつうの詩や短歌を味わったりとか私たちを書かれた言葉の夢想家にしてくれることなどその役目のほんの一部でしかないようだ。
「幼少時代は深層心理学のいう方式そのままのかたちで、あたかも本当の原型、単純な幸福の原型としてあらわれる」「人間を世界に結びつける原型、人間と世界との詩的調和をあたえる原型」「何ごとも起こらなかったあの時間には、世界はかくも美しかった。わたしたちは静謐な世界、夢想の世界のなかにいたのである」「世界は今もなお同じように美しいだろうか」「最初の幸福にたいし感謝をささげながら、わたしはそれをふたたびくりかえしてみたいのである」(ガストン・バシュラール)
詩を読むだけでそうしたとてつもない幸福を満喫していたひとの、その幸福のおすそ分けを、この人生で確実に受けとれるようにするためにも、毎回そうですが今回はとくに、乞うご期待! です。
「あたかも詩人は(もちろん、俳句はさらに確実に)充分その役目を果たしていない幼少時代、しかもわたしたち自身の幼少時代であって、おそらく何度もくりかえしてわたしたちが夢想した幼少時代をひきつづき持続させ、完成させるかのように思われる。したがってわたしたちが選びあつめる詩作品は(もちろん、さらに確実に俳句作品は)わたしたちを自然的で、本源的で、それ以前に比較すべきものをもたないあの夢幻状態、わたしたちの幼少時代の夢想と同一の夢幻状態へと導いていく」(ガストン・バシュラール)
はるか時間と記憶の彼方、私たちの幼少時代の、この人生における役目とは?
つまり、俳句が呼びさましてくれる幼少時代のこの人生における価値とは?
ふつうの詩や短歌を味わったりとか私たちを書かれた言葉の夢想家にしてくれることなどその役目のほんの一部でしかないようだ。
「幼少時代は深層心理学のいう方式そのままのかたちで、あたかも本当の原型、単純な幸福の原型としてあらわれる」「人間を世界に結びつける原型、人間と世界との詩的調和をあたえる原型」「何ごとも起こらなかったあの時間には、世界はかくも美しかった。わたしたちは静謐な世界、夢想の世界のなかにいたのである」「世界は今もなお同じように美しいだろうか」「最初の幸福にたいし感謝をささげながら、わたしはそれをふたたびくりかえしてみたいのである」(ガストン・バシュラール)
俳句 楽園のリアリズム(パート6-その1)
2025/06/01 01:35
(改)