表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この連載作品は未完結のまま約5ヶ月以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性もあります。予めご了承下さい。

俳句 楽園のリアリズム(パート6-その1)

 今回の作品には、詩を読むだけで途方もない喜びの感情を味わうことができた、バシュラールの「書かれた言葉の夢想」の、その幸福の秘密に迫る部分がふくまれています。
 詩を読むだけでそうしたとてつもない幸福を満喫していたひとの、その幸福のおすそ分けを、この人生で確実に受けとれるようにするためにも、毎回そうですが今回はとくに、乞うご期待! です。
 
 「あたかも詩人は(もちろん、俳句はさらに確実に)充分その役目を果たしていない幼少時代、しかもわたしたち自身の幼少時代であって、おそらく何度もくりかえしてわたしたちが夢想した幼少時代をひきつづき持続させ、完成させるかのように思われる。したがってわたしたちが選びあつめる詩作品は(もちろん、さらに確実に俳句作品は)わたしたちを自然的で、本源的で、それ以前に比較すべきものをもたないあの夢幻状態、わたしたちの幼少時代の夢想と同一の夢幻状態へと導いていく」(ガストン・バシュラール)

 はるか時間と記憶の彼方、私たちの幼少時代の、この人生における役目とは?

 つまり、俳句が呼びさましてくれる幼少時代のこの人生における価値とは?
 ふつうの詩や短歌を味わったりとか私たちを書かれた言葉の夢想家にしてくれることなどその役目のほんの一部でしかないようだ。

 「幼少時代は深層心理学のいう方式そのままのかたちで、あたかも本当の原型、単純な幸福の原型としてあらわれる」「人間を世界に結びつける原型、人間と世界との詩的調和をあたえる原型」「何ごとも起こらなかったあの時間には、世界はかくも美しかった。わたしたちは静謐な世界、夢想の世界のなかにいたのである」「世界は今もなお同じように美しいだろうか」「最初の幸福にたいし感謝をささげながら、わたしはそれをふたたびくりかえしてみたいのである」(ガストン・バシュラール)
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ