ティムール死せず
最終エピソード掲載日:2026/10/12
一四〇五年、死神は征服者を取り逃がした。
中央アジアの覇者、ティムール。
ペルシアを征服し、インドの都デリーを焼き払い、オスマン帝国のスルタンを捕虜とした男。敵を容赦なく殺戮する一方、世界各地から職人を集め、故郷サマルカンドに壮麗な都を築いた男。
六十八歳の冬、ティムールは大軍を率いて東へ向かう。その先にあるのは、永楽帝・朱棣が治める巨大な国家、明。
だが、遠征の途上、ティムールはオトラルで重病に倒れる。
本来なら、ここで彼の生涯は終わるはずだった。
しかし、ティムールは死ななかった。
征服者は再び馬に乗り、東へ進む。
迎え撃つ永楽帝もまた、戦争によって帝位を手にした男だった。
二人の君主の戦いは、中央アジアから中国北方に至る広大な世界を揺るがしていく。
ティムールが目指すのは、かつてクビライが築いた都、カンバリク。
富か。栄光か。それとも、征服者自身にも語り得ぬ何かか。
史実では交わることのなかった二人の帝王が激突するとき、歴史はもう一つの道を歩み始める。
中央アジアの覇者、ティムール。
ペルシアを征服し、インドの都デリーを焼き払い、オスマン帝国のスルタンを捕虜とした男。敵を容赦なく殺戮する一方、世界各地から職人を集め、故郷サマルカンドに壮麗な都を築いた男。
六十八歳の冬、ティムールは大軍を率いて東へ向かう。その先にあるのは、永楽帝・朱棣が治める巨大な国家、明。
だが、遠征の途上、ティムールはオトラルで重病に倒れる。
本来なら、ここで彼の生涯は終わるはずだった。
しかし、ティムールは死ななかった。
征服者は再び馬に乗り、東へ進む。
迎え撃つ永楽帝もまた、戦争によって帝位を手にした男だった。
二人の君主の戦いは、中央アジアから中国北方に至る広大な世界を揺るがしていく。
ティムールが目指すのは、かつてクビライが築いた都、カンバリク。
富か。栄光か。それとも、征服者自身にも語り得ぬ何かか。
史実では交わることのなかった二人の帝王が激突するとき、歴史はもう一つの道を歩み始める。