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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

前世で姉を庇って死んだので、今回は姉の人生を尊重することにした

作者:空の異変
最終エピソード掲載日:2026/10/03
高校3年の二学期初日。食堂のうどんの湯気の向こうから、聞き覚えのある噂話が降ってきた。
「3組の白石雪乃って知ってる? 清楚ぶってるけどさ」

噂の的は、私の双子の姉。
前の人生の私は、ここで箸を置いた。噂の相手の男子を問いつめて録音を取り、停学処分まで持ちこんだ。
姉から返ってきたのは「花乃、極端すぎるよ」の一言。両親は相手の家へ菓子折りを提げて頭を下げに行き、噂はやがて私のほうへ移ってきた。
見たままを話してほしいと頼んでも、姉は「身の潔白って、自分で証明されるものでしょ」。
11月の終わり、私は校舎の屋上から落ちた。

――うどんは、まだ湯気を立てている。
今日は9月1日。共通テストまで、あと134日。

今回は箸を置かない。誰から聞いたのかも訊かない。
「何もしてないのに、説明する必要ある?」
お姉ちゃんがそう言うなら、妹の私が横から口を出すのは違う。
校門で「妹が証人です」と背中を押されても、夜中に恋の相談をされても、姉の選んだ道に口は挟まない。
私の机には、今日の分の過去問がある。

「花乃。どうして今回は、お姉ちゃんを庇わないの」

全9話。
カクヨムにも掲載します。
第一話 箸は置かない
2026/10/01 19:18 (改)
第三話 証人にはならない
2026/10/01 19:18 (改)
第四話 青春は一度だけ
2026/10/01 19:18 (改)
第五話 姉を見ていなさい
2026/10/01 19:18 (改)
第六話 学年トップの電話
2026/10/01 19:18 (改)
第八話 この家の希望
2026/10/02 20:30 (改)
終話 妹と呼ばれた日
2026/10/03 20:30 (改)
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