ほどけたものの行方
最終エピソード掲載日:2026/10/08
人のことを覚えない澪と、誰のことも覚えたくない栞。
暖房のない古い図書室で、二人は隣に座って本を読む。
十分の遅刻。声を出さない笑い方。帰り道で一度だけ振り返る癖。
知らなくても困らなかったことが、少しずつ手放せなくなっていく。
けれど栞は、春になる前にこの町を去ると決まっていた。
貸したままの本と、二人の髪に残った編み跡。
言えなかった言葉を抱えたまま、冬の終わりが近づいていく。
暖房のない古い図書室で、二人は隣に座って本を読む。
十分の遅刻。声を出さない笑い方。帰り道で一度だけ振り返る癖。
知らなくても困らなかったことが、少しずつ手放せなくなっていく。
けれど栞は、春になる前にこの町を去ると決まっていた。
貸したままの本と、二人の髪に残った編み跡。
言えなかった言葉を抱えたまま、冬の終わりが近づいていく。
第一章 知らない山
2026/10/08 22:49
第二章 箱に入らないもの
2026/10/08 22:51
第三章 雪になる前の匂い
2026/10/08 22:52
第四章 帰り道の余白
2026/10/08 22:53
第五章 呼ぶための名前
2026/10/08 22:53
第六章 ほどくまでの時間
2026/10/08 22:54
第七章 空席に落ちる光
2026/10/08 22:55
第八章 風のめくる頁
2026/10/08 22:55
終章 白い日付
2026/10/08 22:56