おっさんとロボの田舎暮らし、ログファイルだけが増えていく
通信の届かない村で、ひとりの男と一体のロボットが暮らしている。
畑を耕し、薪を割り、祠に手を合わせ、電波塔を修理して――
それは、役に立つからではない。
「誰かに声が届くかもしれない」と、ただそう願っているから。
畑を耕し、薪を割り、祠に手を合わせ、電波塔を修理して――
それは、役に立つからではない。
「誰かに声が届くかもしれない」と、ただそう願っているから。
火のそばにいた男
2025/08/02 22:00
声を送る塔
2025/08/03 22:00
猫のいる場所
2025/08/04 22:00
雨と祠と火の記憶
2025/08/05 22:00
コレヒトの声が大きくなる日
2025/08/06 22:00
名前のないユニットと、呼ばれた音
2025/08/07 22:00
火が絶えた夜と、覚えていたこと
2025/08/08 22:00
サエ、という名前が定着する日
2025/08/10 22:00
壊れていくものと、記録のかたち
2025/08/11 22:00
コレヒトの願い
2025/08/12 22:00
その名を、ひとりで呼んだ日
2025/08/13 22:00
祠の前で待ち続けた日
2025/08/14 22:00
最後の会話と、ありがとうの記録
2025/08/15 22:00
火の止んだ家で、風が鳴った日
2025/08/16 22:00
その日から、毎日風が吹いていた
2025/08/17 22:00
通信不能の塔の下で
2025/08/18 22:00
風の中で思い出す声
2025/08/19 22:00
誰にも届かない“ありがとう”を送信した日
2025/08/20 22:00
猫がいなくなった朝
2025/08/21 22:00
誰かに見てもらいたかった記録
2025/08/22 22:00