- あらすじ
- 余命三ヶ月と告げられた日から、田中修一は毎朝一通ずつ手紙を書いた。妻へ、娘へ、古い友人へ、謝りたい人へ——死を前にしてようやく書けた言葉を、丁寧に封じてポストへ投函した。
三十一通目の朝、電話が鳴る。「検査結果、取り違えだったって」。
命は戻ってきた。でも言葉は、もう戻らない。
死を覚悟したときにしか書けない正直さがある。それを知ってしまった人間は、生き続けながらどこへ向かうのか。喜びと喪失が同時に訪れる瞬間を、静かに、鋭く描いた一篇。 - Nコード
- N8783MC
- 作者名
- 黛 文彦
- キーワード
- ESN大賞10 HJ大賞7 BWK大賞1 春チャレンジ2026 現代 ショートショート どんでん返し 余命 手紙 家族 心理描写 短編小説 読書好きと繋がりたい
- ジャンル
- 純文学〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 04月29日 20時40分
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- 文字数
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