- あらすじ
- 「俺は日本一早く春を見てきた男だ」
三十二年間、全国を飛び回り続けた営業部長の口癖だった。九州で桜が開く前に商談を終え、北海道で桜が咲く頃には次の得意先へ。桜前線の先頭を、ずっと走ってきたつもりだった。
定年退職パーティのスライドに映し出されたのは、表彰でも感謝状でもなかった。彼が出張に出るたびに、部下たちが密かに開いていた——三十二年分の花見の記録だった。
笑い話のつもりで用意されたそのスライドが、男に初めて気づかせる。先頭を走り続けた自分は、ずっと桜を見ていなかったのだと。
最後の一枚に書いてあった言葉が、静かに胸に刺さる。 - Nコード
- N6915MD
- 作者名
- 黛 文彦
- キーワード
- ESN大賞10 HJ大賞7 BWK大賞1 BK小説大賞2 春チャレンジ2026 現代 桜前線 どんでん返し ブラックユーモア 笑えて泣ける サラリーマン お花見 読後感良し 桜 ショートショート
- ジャンル
- コメディー〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 05月05日 20時43分
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- 文字数
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読切短編 部長のいない花見
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