- あらすじ
- 「本日、私からお伝えしたいことがあります」
王立学院の卒業式典、全貴族子女が見守る壇上で、エリゼ・カーライル伯爵令嬢は静かにそう切り出した。婚約者の王太子クロードが口を開くよりも、一秒だけ早く。
エリゼはすべてを知っていた。半年前、侍女の偶然の一言から、クロードが愛人を囲い込んでいること、婚約破棄の準備を進めていることを察知していた。だから彼女は動いた。怒りや悲しみより先に、冷静に。証拠を集め、財産を保全し、この日のために準備を重ねた。
「婚約の解消をお願いいたします。理由についてはこちらの書類をご覧ください」
差し出した封書には、クロードの財務不正と愛人関係を示す証拠が整然と並んでいた。会場が凍りつく中、エリゼは一礼して踵を返す。誰にも泣き顔を見せる気はなかった。
ところが出口で腕を掴んだ者がいた。宰相の息子にして王太子の側近、アルヴィン・ハーグリーヴスだ。彼は目を丸くしながら、しかし確信めいた声でこう言った。
「その書類の中身——私が三ヶ月かけて集めたものと、完全に一致しています」
王太子を調査していたのは、エリゼだけではなかった。予期せぬ共犯者との出会いから、二人の関係は動き始める。頭脳戦あり、ざまああり、でも一番大事なのは、理屈では説明できない感情の話。ハッピーエンドです。
- Nコード
- N7840MC
- 作者名
- カルラ
- キーワード
- 婚約破棄 ざまあ 貴族 溺愛 逆転 頭脳戦 ハッピーエンド 強気ヒロイン 政略
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 05月04日 19時40分
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- 5,363文字
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婚約破棄は、私から先に申し上げました。五年分の証拠書類を添えて
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