ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

十五分後、私は殺される――死亡予告が届いた夜

短編
あらすじ
 午後十一時四十五分。
 私は、息苦しさで目を覚ました。
 部屋は暗い。
 勢いよく起き上がった瞬間、喉に何かで締めつけられたような痛みが残っていた。
 胸が激しく上下する。
 私は枕元に手を伸ばし、スマホを掴んだ。
 画面に、一件の通知が表示されていた。
 登録した覚えのない匿名掲示板からだった。
 スレッドのタイトルは、こうだった。
「東京都北区・緑町アパート三〇四号室で殺人事件発生。午前零時、若い女性が自宅で絞殺される」
 その文字を見つめたまま、指先が少しずつ固まっていく。
 ここは、私の家だ。
 私の名前は佐倉澪。
 二十七歳。
 フリーのイラストレーターをしている。
 一年前、赤羽の近くにある古いアパートへ引っ越してきた。
 緑町アパートは築三十年近い建物で、外壁はくすんだ灰白色。
 廊下は狭く、エレベーターが動くたびに、かすかな金属音がする。
 私は、ここで一人暮らしをしている。
 震える指で、そのスレッドを開いた。
 中には、一枚の現場再現図が添付されていた。
 寝室の間取り。
 ベッドサイドの小さなライト。
 机の上の液晶タブレット。
 散らばったラフ画。
 ライトノベル表紙の依頼書。
 同人イベントのチラシ。
 窓辺に置いた、枯れかけのポトスまで。
 全部、同じだった。
 投稿時刻は、明日になっていた。
 その時だった。
 玄関のほうから、はっきりと鍵が回る音がした。
Nコード
N6849MI
作者名
熾星
キーワード
残酷な描写あり BK小説大賞2 ダーク 女主人公 現代 サスペンス 現代ホラー クライムサスペンス タイムリープ ストーカー
ジャンル
ホラー〔文芸〕
掲載日
2026年 06月16日 16時55分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
15,419文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N7976MI| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 夫の黒瀬拓真が、失踪していた「妹」を、とうとう家へ連れて帰ってきた。  前世の私は、彼女が子どもを抱き、古びた荷物を引きずって玄関に立っているのを見て、放っておけなかった。だから東京・世田谷に買ったばかりの新居へ入れて//
N7972MI| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 僕と妻の幼馴染である鷹宮怜央は、またしても麻布警察署に連れてこられていた。  怜央は両手をポケットに突っ込み、壁にもたれながら、どうでもよさそうに薄く笑っていた。僕の左手首は骨折していて、痛みで冷や汗が幾重にも滲んでく//
N7958MI| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
兄の婚約披露宴で、未来の義姉になるはずの女が、私に向かって言った。 「佐伯先生って、病院の外で“夜のお仕事”もされているんでしょう?」  その瞬間、会場中の親戚たちの目つきが変わった。母は顔を真っ青にし、継父は黙り込んだ//
N7894MI| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
作戦報告会で、婚約者の義弟が独断行動によって任務を失敗させたことを謝罪するよう求めただけだった。翌日、俺の個人情報はすべてダークウェブに流された。値段は二百二十円。コンビニのおにぎり一つ分にもならない額だった。 名前、//
N7876MI| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
親友の青柳莉奈は、ショップの規約違反を見つけて通報することに夢中になっていた。とはいっても、普通のクレームではない。数百円の安い雑貨をわざと買い、届いた箱の中に「星5レビューのスクリーンショットで電子ギフト券をプレゼント//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ