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さようなら。身代わりを望んだ母上

短編
あらすじ
「姉上の代わりに、損の出る古蔵を引き受けさせろ」

名代がそう申しました。母は答えました。「末なら大丈夫でしょう」。

蔵の棚は、段ごとに温みと湿りが違います。返す日も違います。柱に貼れるのは段の数だけで、その日の読みは全部この頭の中にございました。七年、そうしてまいりました。

返しの日を書いた札は抜かれ、納屋の柱には蔵と人の割り当てが貼り出されました。「蔵はひとつ増えるだけだ」。左様でございますね。

では、鍵をお返しいたします。棚も道具も壊しも持ち出しもいたしません。名代へは一礼を、母上にはお名前を呼んでから、ひとことだけ。

——さようなら。

半年は何も起きません。わたくしが返しておいた棚がございますから。「ほら、変わらん」と仰いました。変わらないことが、いちばん怖い時間でございます。

翌年の梅雨、返しの遅れた棚から順に皮が膨れ、下の段まで落ちました。誰も怒鳴りません。ただ秋の納めの注文が来なくなるだけでございます。

自分の蔵を持ったわたくしの前に、名代と母上が立った日のお話。
本文へのAI利用

本文内に、AIが生成したテキストをそのまま直接的に使用している箇所がある

Nコード
N3582MP
シリーズ
ぜんぶ妹に譲りなさい
作者名
真神 慧
キーワード
AI直接使用 女主人公 ざまぁ 身分差 ハッピーエンド 西洋 因果応報
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 08月15日 23時10分
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文字数
6,786文字
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