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嫁いびりで奉公人の給金まで十一か月減らされましたが、十二枚目の封片で私は女主人に選ばれました

作者: 朝比奈 灯
掲載日:2026/08/19

「四十三点」


 お義母様はそう仰った。


 採点より先に、私の皿はもう冷えていた。白身魚の香草焼きには薄い脂が固まり、春豆のスープからは湯気が消えている。


 象牙色の麻布には、母が刺した矢車菊が咲いていた。卓上の白い花より小さく、皿の陰に半分隠れている。


「献立が地味です。花も慎ましすぎます。侯爵家の女主人が客を迎える食卓ではありませんね」


「今夜は家族の晩餐と伺っております」


「だからこそです。家族に認められない者が、客をもてなせるはずもないでしょう?」


 ジルケお義母様が指を上げると、給仕が私の皿を下げた。まだ一口も食べていない。白い花も一輪、花瓶から抜かれた。


「合格するまで、家族席には座らせません」


 オットーが両手で椅子の背を持った。


 床を擦る音が長く伸びる。


 私の椅子は、お義母様とヤコブの席からもっとも遠い、扉脇の末席へ運ばれた。


「奥様のお席はこちらです」


 老執事の声は低く、いつもと同じだった。


 私は移された椅子に座った。正面には誰もいない。矢車菊の刺繍も、そこまでは届いていなかった。


「四十三点ですから、今月は相応の倹約をいたします。女主人の不出来を、家全体で正すために」


 お義母様は採点簿を開き、並んでいた奉公人に署名を求めた。


 庭師が一度、顔を上げた。


「ですが、奥方様。若奥様が整えた予算に不足は——」


「異議があるのですね」


 庭師のために置かれていた壁際の椅子が、翌月から消えた。


 お義母様は笑みを保ったまま、採点簿に一行を足した。


「減点分は奉公人の給金から引きます。連帯とは、そういうものでしょう」


 私は冷えたスープに匙を入れた。


 銀の匙には、四十三点の味はしなかった。


 翌朝、オットーが給金袋を一つずつ配った。


 侍女頭のゾフィーは受取簿へ印を押し、袋の封を切った。銀貨を卓上へ一枚ずつ置く。十、十一、十二。


 指が止まった。


「二枚、足りません」


 オットーの顎がわずかに下がった。


「お屋敷から預かった袋は、そのままお渡ししております」


「承知しています」


 私は持参箱から銀貨を二枚出し、十二枚の隣へ置いた。銀貨同士が触れ、乾いた音を立てた。


 ゾフィーはすぐには手を伸ばさなかった。


「若奥様のお金です」


「今月、働いた方の給金です」


「では、来月は」


「来月の袋を開けてから数えましょう」


 封をしていた厚紙には、屋敷の印が半分ほど残っていた。私はそれを二つに裂いた。一方を自分の帳面へ挟み、もう一方をゾフィーへ渡す。


「捨てずに持っていてください」


「何のためでしょう」


「私が数え間違えていないか、後で確かめるためです」


 ゾフィーは封片を針箱へしまった。指先が蓋に触れるまで、私の指も少し震えていた。


 朝食は一人分だけ、窓辺の小卓に置かれていた。


 オットーが末席の椅子を引く。


「奥様のお席はこちらです」


 初夏、花瓶には白薔薇が挿された。


 二度目は三十八点だった。厨房の砂糖が一壺減り、洗濯女の袋から銀貨が三枚消えた。私は三枚を足し、封紙を裂いた。


 三度目、卓上には青い硝子鉢が置かれた。


「三十一点です」


 不足したのは厩番の油代だった。


 受け取った男は半片を帽子の裏へ縫いつけた。私が帳面へ収めた方の封片は、もう震えなかった。


 愛情は量れない。それでも給金袋は、毎月きちんと軽くなった。


 四度目の配達日に、商人のボードが帳場から動かなかった。


「若奥様。ひとつ、お尋ねしても?」


「葡萄酒の本数でしたら、お義母様の私室へ十二本です」


「そちらもございますが」


 彼は商人控えを指で押さえた。


「当方では、お屋敷から月々の出納控えを預かっております。奉公人給金は正規額で記載されている。ところが今朝、荷下ろしを手伝った者から、妙な話を聞きました」


「どの者から聞いたかは、帳面に書かないでください」


 ボードが目を細めた。


「告発はお望みでないと?」


「配達日と受領額を、そのまま保存してください。書き直しも、追記もせずに」


「これまでの控えを?」


「十二回目の月までお願いいたします」


 ボードは帽子を胸へ寄せた。


「承りました。商人の帳面は、よく記憶する紙でございます」


 その夜、お義母様は客を招いた。


「嫁に倹約を教えておりますの。若い娘は、家を守るより飾ることを好みますから」


 客の夫人が含み笑いを漏らす。お義母様は目を合わせ、自分の杯だけに新しい葡萄酒を注がせた。


 私の前には水が置かれた。


「持参箱には、まだ宝石があるのでしょう?」


「ございます」


「ならば補填に困りませんね。家へ嫁いだ者の財は、家を守るために使うものです」


 私の持参箱だけが、ずいぶん立派な家族だった。


    *    *    *


 五度目の査定の日、お義母様は食卓布の端を摘まんだ。


「これは何年使った品です?」


「母が嫁入りの折に持たせてくれたものです」


「古びた持参品を家族の食卓へ出すから、点が下がるのですよ」


 象牙色の麻地に、青い矢車菊。


 母の指は、花弁の一枚ごとに糸の向きを変えていた。光を受けると濃くなり、皿の陰では薄くなる。


「銀器磨きに回しなさい」


 侍女が布を抱えたまま固まった。


「お義母様、銀器用には別の布がございます」


「使える物を使わず、新しい物を買う。そういう浪費を正しているのです。あなたたちも同意したでしょう?」


 署名を求められた奉公人たちは、目を伏せた。


 一人、ゾフィーだけが布を見ていた。


 お義母様の指が採点簿へ触れる。


「異議があるなら、来月の給金で責任を取ってもらいましょう」


 ゾフィーが布を受け取った。


 私は止めなかった。


 洗い桶へ入れられた麻布は、強い洗剤を吸って灰色に沈んだ。揉まれるたび、矢車菊の青が水へ逃げた。


 濡れた布で銀皿が磨かれる。


 端が燭台へ触れた。


 焦げた麻の匂いが立ち、青い糸が一本、黒く縮れた。


「あら」


 お義母様は笑った。


「古い物は、火にも弱いのね」


 客の夫人も口元を扇で隠した。二人の目が合った。


 私は布を水から引き上げ、焦げた端を内側へ折った。母の矢車菊は半分ほど白くなっていた。


 その夜から、食卓には新しい布が敷かれた。


 何の刺繍もない、よく白い布だった。


 六度目は二十七点。梨が一皿増え、下働きの娘の給金から靴代が消えた。


「若奥様」


 娘は誰にも聞かれない声でそう呼び、半片を髪紐の結び目へ入れた。


 七度目は二十二点。


 点が下がった理由は、奉公人を金で懐柔したことだった。


「自分の金を配って忠誠を買うなど、女主人にふさわしくありません」


「不足分を足しました」


「それを買収と言うのです」


 お義母様は採点簿へ大きな丸をつけた。


 料理人は自分の半片を香辛料箱へ、厩番は馬具棚へ隠した。給金を受け取る時だけ、皆が小さく「若奥様」と呼んだ。


 秋、卓上には赤い実と金色の葉が飾られた。


 八度目の査定を前に、庭師の名が雇用簿から消されていた。


「冬は庭仕事が減ります。倹約として当然でしょう」


「解雇には当主代理の署名と、ひと月前の通告が必要です」


「私に規則を教えるつもり?」


「規則に署名していただくつもりです」


 私は正規の継続書類をお義母様の前へ置いた。


 庭師の席は戻らなかったが、名は雇用簿へ戻った。


 同じ午後、お義母様の私室へ新しい銀の果物皿が六枚届いた。受領印はお義母様ご自身のものだった。


 その脇に、ヤコブからの手紙が置かれていた。


 王命の監査を終え、十二回目の月初晩餐までに帰る。


 私は返事を書いた。庭の木々が冬支度に入ったこと。厩の牝馬が仔を産んだこと。帰還を皆が待っていること。


 月例査定については一行も足さなかった。


 九度目、私は冬用の外套を売った。


 十度目、母からもらった耳飾りを売った。


 補填を終えると、持参箱には焦げた食卓布と、薄い金袋が一つ残った。お義母様は開いた箱を覗き、鼻から短く息を出した。


「これだけ?」


「これだけです」


「嫁入りの支度まで粗末だったのね」


 お義母様はオットーへ手を出した。


「持参箱の予備鍵を」


「若奥様の私物でございます」


「家へ持ち込まれた以上、家の物です。十二回目の晩餐では家宝の銀器も検めます。鍵を渡しなさい」


 オットーは一度だけ私を見た。


 私は焦げた布を畳み、箱の底へ置いた。


 鍵が、お義母様の掌へ渡った。


    *    *    *


 十一度目は雪の夜だった。


 採点簿には十六点と書かれた。


 料理人の袋から薪代が引かれ、洗濯女の袋から石鹸代が引かれ、ゾフィーの袋から薬代が引かれていた。


 最後の金袋を逆さにした。銀貨が三枚、銅貨が七枚。底の縫い目に爪を入れても、それ以上は出てこなかった。


 私は不足額を埋めた。


 金袋は布だけになった。


 お義母様は奉公人全員を晩餐室へ並ばせた。


「十一か月も家計を傾けた嫁を、私は辛抱強く教えてきました。次に不足か盗難があれば、この家から出ていってもらいます」


 誰も採点簿へ同意の署名をしなかった。


「聞こえなかったのですか?」


 庭師が帽子を両手で握った。ゾフィーは袖の中へ手を入れている。料理人の靴先には薪の粉がついていた。


「返事をなさい!」


 扉の外で馬車の音がした。


 お義母様の声が、そこで一度細くなった。


 しかし入ってきたのは配達人だった。葡萄酒の木箱を見て、お義母様は椅子へ深く座り直した。


「次はありません。覚えておきなさい」


 深夜、オットーが私の部屋を訪ねた。


 予備鍵と銀の果物皿を盆に載せていた。


「奥方様より、これを若奥様の持参箱へ入れるよう命じられました」


 銀皿の縁には葡萄の蔓が彫られている。八度目の月に私室へ届いた六枚のうちの一枚だった。


「命令されたのは、いつですか」


「予備鍵を渡した日でございます。十二回目の前夜に仕込めと」


「では、今夜ですね」


「拒めば、奥方様は別の者へ命じられましょう。ですが、私が従えば——」


 オットーの声が止まった。


 盆の上で、鍵だけが小さく鳴った。


「入れてください」


 彼が顔を上げた。


「若奥様」


「命令どおりに。明日の給金袋も、いつもと同じ手順で配ってください」


「銀皿が見つかれば、追放されます」


「追放すると、お義母様が全員の前で仰いました」


 私は帳面に挟んだ十一枚の封片を机へ並べた。


「だから、全員に見届けていただきます。ヤコブと、ボードにも」


 オットーは盆を持ち上げた。


 銀皿が持参箱の底へ置かれ、焦げた食卓布がその上に被せられた。


 蓋の閉まる音は、椅子を引く音より短かった。


    *    *    *


 十二回目の晩餐に、ヤコブは間に合った。


 一年ぶりに見た夫の外套には、解けきらない雪が残っていた。私へ伸びかけた手を、お義母様の声が遮った。


「ヤコブ、ちょうどよかったわ。この家で、あってはならないことが起きました」


 お義母様は椅子に座ったまま、奉公人を見回した。


「家宝の銀皿が一枚、なくなっています」


 それから私を見た。


「十一か月、家計を傾けた者がいます。自分の持参金まで使い果たし、次は家の物に手を出したのでしょう」


「母上。確かめたのですか」


「ええ。嫁の持参箱を開けなさい」


 ゾフィーが箱を運んだ。オットーが予備鍵を差し込む。


 蓋が上がる。


 焦げた麻布をお義母様が自分の手で払い落とした。


 銀の果物皿が現れた。


 奉公人の顔が一斉に私へ向いた。ヤコブも皿を見た。


 お義母様は立ち上がらなかった。


「ご覧なさい、ヤコブ。私は家を守ろうとしただけなの。けれどこの嫁は、給金を乱し、奉公人を買収し、とうとう家宝まで——」


「わたくしが入れました」


 オットーの声は低かった。


 お義母様の指が、焦げた布の上で止まる。


「何を言っているの」


「奥方様のご命令で、予備鍵を使い、この銀皿を持参箱へ入れました。昨夜のことでございます」


「年を取って、記憶が混乱したのね。ヤコブ、この者は——」


「この皿を屋敷へ納めたのは私でございます」


 ボードが帳面を開いた。


「八度目の月、奥方様の私室用として六枚。こちらが受領印です。家宝ではなく、奥方様の私的注文品でございます」


 お義母様はようやく椅子から立った。


「誤解よ。家のために買ったのだから、どこへ置こうと同じでしょう。そもそも問題は、この嫁が金を——」


「十二回目の給金袋を」


 私が言うと、オットーは袋を卓上へ置いた。


 封を切る。


 ゾフィーが銀貨を数えた。正規額より二枚少ない。


 私は封紙を二つに裂き、半分を帳面の十二枚目へ重ねた。


 ゾフィーは袖から半片を出した。


 互いの切り口を合わせる。


 屋敷の印が、白い卓上で一つに戻った。


「最初の月も、わたくしの袋から銀貨が二枚足りませんでした」


 ゾフィーは針箱を開いた。中には、最初の半片が残っていた。


「夫の薬を半量しか買えませんでした。十度目には、下働きの娘の靴代が引かれました。雪の日も、あの子は底の割れた靴で水を運びました」


「それは倹約のためよ」


「違います」


 庭師が帽子の裏から半片を外した。


「私の薬代です。腰を痛めても買えなかった。退職に同意した覚えもありません」


 料理人が香辛料箱から半片を出した。


「薪代を引かれました。若奥様が足してくださらなければ、厨房の火は三日早く消えていました」


 洗濯女、厩番、下働きの娘、給仕。


 一人ずつ、封片を掲げた。


「不足していました」


「受け取りました」


「若奥様が補ってくださいました」


 残る半片が卓上に並ぶ。すべてを合わせなくても、裂かれた縁は十一か月分、そこにあった。


 ボードは帳面をお義母様へ向けた。


「侯爵家から預かった出納控えでは毎月、奉公人給金は正規額で記載されています。同じ日に、差額とほぼ等しい額で葡萄酒、銀器、私室用の絹布が注文されています」


 続いて私へ向き直り、深く頭を下げた。


「十一か月、支払いを欠かさなかった方に、商人として敬意を申し上げます」


「でたらめです」


 お義母様はヤコブへ手を伸ばした。


「ねえ、ヤコブ。わたくしはあなたの母よ。家を守るためだったの。奉公人が嫁に買収されて、口を揃えているだけです。家の金を勝手に配った、この女こそ盗人でしょう?」


 ヤコブは母の方へ行かなかった。


 私の隣へ立った。


「私の妻を盗人と呼べる家族は、もうこの家にはおりません」


 お義母様の唇が開いたままになった。


 ヤコブは女主人の席の前へ進み、卓上の家政鍵を取った。


「本日をもって、母上の家政権を取り上げます。屋敷の居住権も終了します。母上の私財は、給金不足分とザビーネの立替金の返済へ充てる。残額は屋敷外での生活費として渡しますが、ここへ戻る権利はありません」


「母を追い出すの?」


「家族晩餐への出席も認めません」


「そんな書面、母親に署名させるつもり?」


「署名しなくても処分は変わりません。受領の確認だけです」


 オットーが書面と朱肉を置いた。


 お義母様は誰かの助けを待つように奉公人を見た。


 ゾフィーが、お義母様の席から椅子を引いた。


 庭師がその脚を持つ。


 料理人と給仕が加わった。


 四本の脚が床を擦り、女主人の椅子は食卓から離れた。


「あなたたちまで」


 返事はなかった。


 ヤコブが退去書面を差し出す。お義母様の声は、ザビーネと奉公人だけを並べた夜ほど大きくなかった。


「わたくしは、あなたの母で——」


「馬車を待たせています」


 朱肉に押された指が、紙の端へ触れた。


 赤い受領印が残った。


 家政鍵はヤコブの手からオットーの盆へ移される。お義母様の私室から運ばれた銀器と葡萄酒には、その場で差押え札が付けられた。


 外套を着せる者はいなかった。


 お義母様は自分で袖へ腕を通した。扉の前で一度振り返ったが、食卓の誰も椅子を戻さなかった。


 玄関扉が開く。


 雪の上を車輪が鳴り、屋敷の門が閉じるまで、ヤコブと奉公人たちはその場に立っていた。


 私は卓上の十二枚目を見た。


「お義母様の愛情は、銅貨にするとずいぶん軽いのですね」


    *    *    *


 翌晩、私は奉公人が辞めるものと思っていた。


 晩餐室へ入ると、ゾフィーが一束の書面を抱えていた。


「こちらをお受け取りください」


「退職願ですか」


「継続願です」


 ゾフィーはまっすぐ私を見た。


「辞めるのではありません。奥様の下で働き直したいのです」


 背後に並んだ奉公人たちが、一斉に頭を下げた。


「奥様」


 若、はもう付かなかった。


 ヤコブが三通の書面を卓上へ置いた。


 一通目は家政委任状。二通目は、給金変更に受給者と女主人の双方確認を必要とする規定。三通目は、夫妻連署がなければ互いの居住権を動かせない保証だった。


 私が署名し、ヤコブも隣へ署名した。


 不足分と立替金は、お義母様の私財から数え直された。ゾフィーの掌へ欠けのない給金袋が置かれ、庭師、料理人、洗濯女へ続く。受取簿には一人ずつ印が増えた。


 私の前にも、十一か月分の返済袋が置かれた。


 持参箱へ戻しても、母の耳飾りにはならない。冬の外套にも、褪せた矢車菊にもならない。


 焦げた食卓布は箱の底に畳んだままにした。


 食卓には新しい白い麻布が敷かれていた。


 青い硝子の器に冬薔薇が浮かび、皿からは湯気が立っている。白身魚には香草の緑が残り、春豆の代わりに根菜のスープがあった。


 オットーが椅子の背へ手を置いた。


「奥様のお席はこちらです」


 今度、その椅子は食卓の中央にあった。


 オットーが引いた椅子へ私が座る。ヤコブは隣の席へ外套を掛けた。


「遠征がない夜も、ある夜も、帰れる限りここへ帰る」


「毎晩ですか」


「毎晩だ」


 私は温かな皿へ匙を入れた。


 中央の椅子は、明日の晩餐にも空けられる。

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