ファニー・マーダーの理想論
最新エピソード掲載日:2026/05/06
――ぼくは結局のところ、
終わらせることしか出来ないんだ。
ぼくは破壊しか行わない。
ぼくは破綻しか齎さない。
ぼくは破滅しか与えない。
真っ赤な死神は、憂うでもなく、
悲嘆するでもなく、そんなことを言う。
これは、様々な人間たちの、
アリの巣のように入り組んだ物語だ。
その中で問いかけられる、
正義とはなにか、悪とはなにか。
白と黒をはっきりさせないといけない、
そんな潔癖症な時代で、
少年少女たちは、
それなりの人生を歩んでいた。
思春期というものが、
往々にしてそうであるように、
誰もが特別な存在になりたいのだ。
誰もが、自分だけのものが欲しいのだ。
しかしそれは自身が強く想うような、
心から願うような“特別”ではないのかもしれない。
彼らや彼女らが求めるものは、
必ずしも正しく叶うとは限らない。
絶望も、失望も、悲哀も、
寂寞も恐怖も、その死すら、
同じくらいの価値を持つ“特別”なのだから――。
そんな健全でいびつな日常の中で、
イレギュラーがこの世界に紛れ込んでくる。
それらは、この世界の均衡を揺るがすものだ。
全貌の見えない、謎多き組織、エデンの目的とは。
その“先天的な脅威”と呼ばれた、『潜在者』とは。
後天的に能力を得た、
不完全な可能性――『ダーウィンズ・バグ』とは。
この世界になんの影響を与え、動かすのか。
そしてその潜在者たちが覚醒し、目覚めたとき。
あるいはダーウィンズ・バグたちが、
自らこの世界の均衡を崩そうとしたとき。
真っ赤な死神が、姿を現す。
人間でも、潜在者でも、
ましてダーウィンズ・バグでもない。
そのあいまいな存在を人はこう呼んだ。
ファニー・マーダー、と。
彼女の手は、
光あふれる救いか、それとも地獄への手招きか。
永久島が挑む、
ニアミステリー&新セカイ系&新伝奇、開幕。
Story.
あらすじ
2026/04/29 18:10
第零章:感情が発病する。
第零話:感情という病。
2026/04/29 18:10
第一章:仮説と真実の渋滞する世界。
第一話:探偵と助手と、新米作家。
2026/04/30 18:10
第二話:可笑しな殺人鬼との問答。
2026/05/01 18:10
第三話:思春期の心。
2026/05/02 18:10
第四話:死は、近づいていく。
2026/05/03 18:13
第五話:ファントム・ボマー。
2026/05/04 18:10
第六話:探偵の捜査。
2026/05/05 18:10
第七話:淡い想い。
2026/05/06 18:10