↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
PR

九年分の遠回り

作者:桔梗鹿々
最終エピソード掲載日:2026/09/23
九年前の卒業式の日、土屋奈緒は、親友の滝澤由佳から想いを告げられた。

嬉しかったはずなのに、周囲の目が怖くて、奈緒は答えることができなかった。代わりに尋ねたのは、「次、いつ帰ってくるの」という言葉だった。

それから九年。上田で暮らす奈緒のもとへ、東京で働く由佳から一通の連絡が届く。

――昔言ってた旅行、今なら行ける?

上田駅で再会した二人は、別所温泉、松本、木崎湖、青木湖、白馬をめぐる五日間の旅へ出る。

車内に流れる沈黙。旅館に並べられた二組の布団。湖畔で触れた膝。互いに知らないまま過ぎた九年間は、何気ない会話の隙間から、少しずつ姿を現していく。

あの日の告白に返事をしないまま、由佳の気持ちだけを確かめようとする奈緒。そんな彼女へ、由佳は静かに問いかける。

「まだ私が待ってると思ってた?」

これは、言えなかった言葉を抱えた二人が、長野の夏を遠回りしながら、もう一度「次に会う日」を選び直す物語。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。